2019/6/7クラシック倶楽部を聴く
中村恵理 ソプラノ・リサイタル
(ピアノ)木下 志寿子
2017年12月13日 ヤマハホール
中村恵理
大阪音楽大学、同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所を経て、2008年英国コヴェントガーデン王立歌劇場にデビュー。翌年、同劇場の「カプレーティ家とモンテッキ家」にアンナ・ネトレプコの代役として出演し、一躍脚光を浴びる。そののち、カーディフ国際声楽コンクールにて、歌唱賞・オーケストラ賞の両部門で本選進出。10年~16年、バイエルン国立歌劇場のソリストとして専属契約。「フィガロの結婚」スザンナ役でデビュー
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ふだんリサイタルでは自分でひとつの役としてやるのには早いが、アリアは勉強して発表させて頂く機会にしたりすることも。今回は以前やらせて頂いたもの、実はグノー以外はぜんぶ舞台で役として演じたものが今回集まった。バイエルン国立歌劇場で6年間専属歌手。バイエルンもとても伝統があって、ドイツの中では1,2を争うすばらしい劇場。6年もいると大抵のことは大丈夫だと思って歌えるようになる。どちらかというと間違っても表現したいタイプ。たとえそれが起こったとしても熱くなってくる自分を抑えずにそのままストレートにお客様に伝わるような表現をしたいと思う。
木下 志寿子
お茶の水女子大学文教育学部音楽科ピアノ専攻卒業。同大学院修了。2005~06年ドイツに留学、ドレスデンのザクセン州立歌劇場において研鑽を積む。コレペティトゥールとして数々のオペラ公演を支えながら、声楽の共演ピアニストとしてリサイタル伴奏等でも活躍している。これまでに二期会、新国立劇場を中心に多数のオペラ公演において音楽スタッフを務め、国内外の指揮者、歌手達から高い評価を得ている。特にドイツオペラ上演においては重要な存在であり、ワーグナーやR.シュトラウスの作品に数多く関わる国内有数のピアニストである。
☆「北秋の」清水重道:作詞、信時潔:作曲
☆「かなしくなったときは」寺山修司:作詞、大中恩:作曲
☆「ハイゼの詩によるイタリア歌曲から 第1曲`小さなものでも'」ハイゼ:作詞、ヴォルフ:作曲
☆「ハイゼの詩によるイタリア歌曲から 第2曲`遠くへ旅立つと聞いたが'」ハイゼ:作詞、ヴォルフ:作曲「ハイゼの詩によるイタリア歌曲から 第11曲`ずっと前から望んでいた'」ハイゼ:作詞、ヴォルフ:作曲
☆「ハイゼの詩によるイタリア歌曲から 第20曲`恋人は歌った'」ハイゼ:作詞、ヴォルフ:作曲「ハイゼの詩によるイタリア歌曲から 第46曲`ペンナにも私の恋人がいる'」
ハイゼ:作詞、ヴォルフ:作曲
☆「わが愛はむなしく 作品32第1」ヘンケル:作詞、リヒャルト・シュトラウス:作曲
☆「知らず 作品10第2」ギルム:作詞、リヒャルト・シュトラウス:作曲
☆「鐘の響き 作品48第3」ヘンケル:作詞、リヒャルト・シュトラウス:作曲
☆「歌劇「イドメネオ」から`お父様、お兄様、さようなら'」、モーツァルト:作曲
☆「歌劇「ボエーム」から`私が町を歩くと'」プッチーニ:作曲
☆「歌劇「トゥーランドット」から`氷のような姫君の心も'」プッチーニ:作曲
☆「歌劇「ファウスト」から`宝石の歌'」グノー:作曲
☆「歌劇「ドン・パスクァーレ」から`騎士はあのまなざしを'」ドニゼッティ:作曲
☆「ウィーン、わが夢の街」ジーツィンスキ:作曲
🎵
最初の2曲は聴き逃し。実はきょうのプログラムではいちばん聴いておきたかったのだが。それにしても、アリアは劇中でさまざまなドラマの中にあって一層その値がわかるというものなのだろうし、また演奏家にとっても劇中でこそ、ここぞと歌い甲斐のあるところかと思う。それが一挙に。大会のメイン花火が幾つも一挙に上がっている感じが。それをピアノ伴奏で、劇中に身を置いているかに、ある意味そこがどんなステージであれ、遜色なく、恋、愛、葛藤、懺悔などあらゆる感情を劇的に歌いあげ歌いつくす。
「鐘の響き」、これは信仰によって神から与えられる歓喜なのだが、信心には遠い方々にはそれこそ錯覚、戯言と思われてしまうのでは。「ウィーン、わが夢の街」、ジーツィンスキーのウィーンへのノスタルジア、熱き追憶がこめられている。当時の、いまもそうかもしれないが、音楽家たちのウィーンへの憧れがわかる。
🎧
名曲アルバム。「田園」。【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団,【指揮】大友直人
この響きを聴いたとたん、ああ帰ってきた、そう思った。さまざま聴いているけれども、最後に自分が帰るところはベートーヴェンかバッハかもしれない。
⛳写真、解説などは番組映像から 7時40分 更新
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