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2019/6/28クラシック倶楽部を聴く

名古屋大&愛知県立芸術大学 スペシャルキャンパスコンサート・プラス

2016428日 名古屋大学 豊田講堂~

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江川智沙穂:東京芸術大学ピアノ科を卒業。愛知県立芸術大学大学院修了。第3回ルーマニア国際音楽コンクール第2位。名古屋を中心に活躍の場を広げている。

倉田寛:東京芸術大学卒業。1992年ナルボンヌ国際金管五重奏コンクールで特別賞を受賞。1993年神奈川フィル入団。翌年日本管打楽器コンクール第3位入賞。ソロの活躍の場を広げ2014年退団。現在は後進の指導にもあたっている。

川島幸子:東京音楽大学ピアノ科を卒業後、声楽へ転身。ドイツのフランツリスト音楽大学で学ぶ。第12回チャイコフスキー国際コンクールでセミファイナリストとなり注目される。透明な音色と完成度の高いテクニックは高い評価を受けている。

鈴木謙一郎:桐朋学園大学ピアノ科を首席で卒業。第60日本音楽コンクールで第1位。文化庁海外研修生として渡仏。トゥールーズ音楽院を特別一等賞で卒業。ホロヴィッツ国際音楽コンクール第4位、銅メダル受賞。ウクライナで30回を超える演奏会は高く評価された。

 

川島幸子コメント
リヒャルト・シュトラウスについては、ドイツで「ブレンターノの詩による6つの歌」をオーケストラと共演したときがあって、そのときに曲ぜんぶ歌って、リヒャルト・シュトラウスの音楽の世界にどっぷり浸かることができて、オーケストラトと最初に一曲目は背中からばーんと出て来た時にもう何てすばらしい曲なんだろうと感動しまして、もう音楽の虜になりました。

鈴木謙一郎コメント

留学先のウクライナについて。ホロヴィッツがとても好きで、ウクライナに行くと決まったときは縁を感じました。ウクライナに滞在していた時に、お世話になったオーケストラの指揮者のディスカヴィッチさん、チェルニーゴフ(チェルノブイリから約70㎞離れたウクライナの都市)という街の方ですが、その方が、作曲家ボルトキエヴィッチの大ファンで、すべての楽譜をいただいて是非日本に帰ったら演奏してくれ、日本に広めてくれと。それがきっかけですが。そのオーケストラはちょうど原発事故のときにチェルノブイリにいて、活動ができなくなった。3年ぐらいしてまた復活してコンサートを再開したのですが、その時の話をいつもその指揮者の方が涙ながらに語っていた。だからボルトキエヴィッチを演奏するときには震災の事、原発の事を含めて思い出して深く考えるところとなっています。

倉田寛コメント:楽器演奏と発声の関係について。オーケストラを続けていたある日、調子を崩したことがあります。口のトラブルなどです。そのとき藁をもつかむ思いで留学したところ、「ソング&ウィンド(SONG&WIND)」といって歌と音楽というのはすごく結びついているんだよということ。ほんとうに簡単に道具を扱うこまかいパーツをこうだよああだよと教える前に、歌えたら吹けるんじゃないかというほんとうにシンプルな教えを教わったのをきっかけに本格的に歌も始めた。SONG&WIND。WINDというのは息。息と歌があれば楽器は吹けるんだよ。私にとってはそれが音楽の糧となり礎となっていますね。

 

☆「愛の想い」プライヤー:作曲
(トロンボーン)倉田寛、(ピアノ)江川智沙穂「献呈」

作曲者プライヤーはアメリカ海軍軍楽隊の伝説的トロンボーン奏者。自身の技術や演奏経験をもとに多くの作品を作曲。ワルツのリズムで始まり徐々に華やかさが加わってゆく。
☆「献呈」リヒャルト・シュトラウス:作曲

リヒャルト・シュトラウス(18641949)はドイツ後期ロマン派の巨星。長大なオペラや交響詩のみならず、歌曲に特別な愛着を持っていた。(ソプラノ)川島幸子、(ピアノ)鈴木謙一郎
☆「あすの朝」リヒャルト・シュトラウス:作曲

Rシュトラウスが自身の結婚を記念して妻に捧げた作品。甘く幸せな世界を描いた詩と歌とピアノが呼応する音楽は、歌手であった妻との愛の語らいのようである。
(ソプラノ)川島幸子、(ピアノ)鈴木謙一郎
☆「ツェチーリエ」リヒャルト・シュトラウス:作曲
(ソプラノ)川島幸子、(ピアノ)鈴木謙一郎

☆「ノクターン 作品9-2」ショパン:作曲

ショパンが22歳で発表したノクターン作品9の全3曲。楽器商プレイエルの妻であり才媛と名高かったマリーへ献呈された。数あるノクターンのうちで最も人気がある。

(ピアノ)鈴木謙一郎
☆「エレジー 作品46」ボルトキェヴィチ:作曲

ピアニストでもあったロシアの作曲家ボルトキェヴィチ(18771952)はドイツ、オーストリアで活躍し、ロマン派的な表現を得意とした。この曲はラフマニノフのような雄大さと甘い響きを併せもつ作品。
(ピアノ)鈴木謙一郎

☆「交響組曲「シェエラザード」」リムスキー・コルサコフ:作曲、クルサーノフ:編曲

ロシアのリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」、異国情緒あるれる名作をロシアの作曲家クルサーノフが編曲。オーケストラの豊かな色彩が一台のピアノで表現される。
(ピアノ)鈴木謙一郎

☆「カッチーニのアヴェ・マリア」ヴァヴィロフ:作曲

16世紀イタリアの作曲家カッチーニの歌曲として知られてきたが、近年、ロシアの音楽家ヴァヴィロフが作曲していたことが明らかになった。テノールと同じ音域をもつトロンボーンが憂愁を帯びた旋律を歌う。

(トロンボーン)倉田寛、(ピアノ)江川智沙穂

☆「歌劇「トゥーランドット」から`誰も寝てはならぬ'」プッチーニ:作曲

「トゥーランドット」の中でも最も有名なアリア。トゥーランドットへの愛をカラフ王子が高らかに歌う。今回はトロンボーン演奏が歌に加わる。
(トロンボーン)倉田寛、(ピアノ)江川智沙穂

☆「小さな空」武満徹:作曲
(ソプラノ)川島幸子、(トロンボーン)倉田寛、(フルート)橋本岳人、(ピアノ)鈴木謙一郎

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名古屋大学の豊田講堂は2011年に登録有形文化財に指定されたようだ。

🎧名曲アルバム。「バレエ組曲 ロデオ」、コープランド作曲

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団,【指揮】円光寺雅彦

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⛳今回は備忘録としてのみできるだけ忠実に筆記してみた  7時50分更新
 

 

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