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2019/6/24クラシック倶楽部を聴く

北海道斜里町公開録画~山宮るり子ハープ・リサイタル~

(フルート)小池 郁江、(ハープ)山宮 るり子
201693日 斜里町公民館 ゆめホール 知床~

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山宮るり子プロフィール
1988年新潟市生まれ。2012年ハンブルク国立音楽演劇大学卒業、現在同大学院で学ぶ。2009年ミュンヘン国際音楽コンクールで第二位。2011年リリー・ラスキーヌ国際ハープコンクールにて満場一致で日本人初の優勝。以後ヨーロッパや日本を中心に、ソリスト、室内楽奏者として活躍。

コメント:斜里町は土地が広く、一本道がずっと先まで見え、フランスに留学した時の景色を彷彿とさせ懐かしい。演奏会の前半は短い時間で幅広い年代が楽しめる選曲をしました。ハープの繊細な音色は知られていますが、激しい感情の表現もできる幅広さをも持っています。後半の選曲については、ハープとフルートの演奏。この二つの楽器は相性がいいので多くの作品があります。

小池 郁江プロフィール
東京芸術大学卒業。同大学院修士課程を修了。第11回日本フルートコンヴェンションコンクール第1位。現在、東京都交響楽団フルート奏者を務め、ソロや室内楽の分野でも活躍している。
コメント:2014年から山宮氏と何度も共演。ハープの音を壊さないようにやりたい、山宮氏は、共演するときでもこの曲はハープのために書かれた曲かなと思うほどに曲をしあげるなどと、もっぱら山宮氏の礼賛に回る謙虚さ。

 

☆「ハープ協奏曲 変ロ長調 から 第1楽章」ヘンデル:作曲

この曲はヘンデルが自作のオラトリオの幕間に演奏するために書いた協奏曲の一つ。無伴奏でも演奏され、今日ではハープの重要なレパートリーとして知られている。
☆「ROKUDAN」黛敏郎:作曲

日本を代表する作曲家黛敏郎が箏の名曲「六段の調べ」を元にハープ独奏用として作曲。弦を爪ではじくなど奏法を似せて箏の音色を意識しながらも、楽器をたたく、金属ハンマーで弦をこするなど伝統的響きと前衛的奏法が同居する名作。
☆「交響詩「モルダウ」」スメタナ:作曲、トルネチェク:編曲

この作品はチェコのスメタナが作曲した6曲の交響詩から成る「わが祖国」の第2曲。同じチェコのハープ奏者トルネチェクによりハープ独奏用として編曲された。旋律と分散和音を幾つも重ねることで壮大な管弦楽曲を1台のハープで表現している。
☆「タイスの冥想曲」マスネ:作曲
☆「カルメン幻想曲」ボルヌ:作曲
☆「子守歌 作品16」フォーレ:作曲

🎵

斜里町は人口12,000人。漁業のほかビート、ジャガイモの生産地。オジロワシ、ヒグマ、エゾシカなど棲息しているらしい。

「斜里町公民館 ゆめホール 知床」は平成10年会館。実はホールには空席が目立つのだが、これだけの演奏ならばふつうは満席、ブラボーも飛ぶはず。しかし、しかし、このホールに聴きたいと思い集た方々に、このすばらしい音楽を届け得た値は大きい。あの空席の5つも買い占めたいもの、それでどうする? と問われても答えに窮するのだが。

去年か一昨年か、何れ前に一度聴いたことのあるコンサート録画。たしかハープは水を表現するのには実に相応しいとかなんとか言った気がする。今回じっくりと聴いてみると、「ROKUDAN」、これが、まず1で、「六段の調べ」の格調の高さをぎゅっと刻印された気がした。これをⅡ~Ⅴの変奏、変奏というよりは、真新しい、先を切り刻んで奏でられるような音色に驚かされた。ということは、前に聴いたときは、いったいどこを聴いていたの? と言われても仕方がない。ハープという楽器の極限までの突き詰めだ。ただ繊細なばかりではない多様性を教えられた。前衛的な響きがくっきりはっきりとのこった。「モルダウ」、水の表現、波間に光を散りばめながら、クワッ、クワッと溢れるような、これは水の豊かさ、満水の豊かさ、旋律と数限りない分散和音の作り出す妙に心酔。
 「カルメン幻想曲」、フルート演奏、よかった。後半、ハープが伴奏を務めたが、この逆バージョンを聴いてみたいもの。

 

🎧
 

名曲アルバム。「交響曲第6番 田園」ベートーヴェン作曲
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団,【指揮】大友直人

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⛳7時15分更新

 

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