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2019/7/1クラシック倶楽部を聴く

キャロリン・サンプソン ソプラノ・リサイタル

2017126日 王子ホール
(ピアノ)ジョセフ・ミドルトン

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キャロリン・サンプソン

イギリス・ベッドフォード出身。「完璧なコロラトゥーラの技術と豊かで輝かしい歌声」と評され。バーミンガム大学で音楽を学ぶ。

バロック演奏でアーノルド・ゴールズボロー賞を受賞。《ポッペアの戴冠》でオペラデビュー。「ヴェルレーヌの詩による歌曲集」で17年エディソン賞を受賞。

☆「歌曲集「乙女の花」作品22」ダーン:作詞、リヒャルト・シュトラウス:作曲
☆「花言葉 D.519」プラットナー:作詞、シューベルト:作曲
☆「森で D.738」ブルッフマン:作詞、シューベルト:作曲
☆「ジャスミンの木 作品274」リュッケルト:作詞、シューマン:作曲
☆「献身の花 作品832」リュッケルト:作詞、シューマン:作曲
☆「まつゆき草 作品7926」リュッケルト:作詞、シューマン:作曲
☆「花」ヴィルモラン:作詞、プーランク:作曲
☆「ちょうと花 作品11」ユゴー:作詞、フォーレ:作曲
☆「捨てられた花 作品392」シルヴェストル:作詞、フォーレ:作曲
☆「捧げもの」ヴェルレーヌ:作詞、アーン:作曲
☆「花」ドビュッシー:作詞、ドビュッシー:作曲
☆「去年咲いていたリラの花は」ジャム:作詞、ブーランジェ:作曲
☆「ありったけの花」ロスタン:作詞、シャブリエ:作曲
☆「からたちの花」北原白秋:作詞、山田耕筰:作曲
☆「野ばら D.257」ゲーテ:作詞、シューベルト:作曲

🎵
2
回目の視聴。会場では、TVでこのように対応しているほどの翻訳が手渡されているだろうか。オペラにしろ歌曲にしろ各国語に堪能という方々もあるかと思うが、多くはただ美しい声を聴いたというだけで終わってはいないだろうか。74言語に対応できるポケトークもあるこの時代に、音楽の分野でも何とか言語の壁を切り崩す手はないものか。大曲の場合にはステージに翻訳機が設置される場合もあるが、歌曲離れの防御壁となり得る手立てはないものかと。
 今回はプーランク、フォーレに共感。その時々のリスナーの心境によってものこるものは違ってくる。この系列の歌曲の詩に学ぶところは多い。キャロリン・サンプソンが、手に入る限りの歌曲を集めたが、これをためすだけでも2日かかったと話している。結果、あまり有名ではない曲からの選曲になったらしい。

「乙女の花」の中で、作詞者ダーンは「すいれん」を次のように。

あの花をご存じか おとぎばなしのような
伝説にもうたわれた すいれんの花を
軽やかで細い茎の上に揺れるのは
透きとおるこうべ色あせて
すいれんが花咲くのは林の中 葦茂る沼
独り沼をめぐる白鳥に守られ
月光だけに照らされ花開く
ともに白銀のきらめきをはなちつつ
かくして咲き誇るすいれんは
麗しき星雲の妹

(抜粋)

 すいれんは日本では仏教とともに想起されるけれども、ダーンのすいれんはこのように。

 自分を花にたとえたら何の? と訊かれてサンプソン、「ジャスミン」と。ここまではまえにも書いた気がするが、そのこころは「歌の中で緑の葉をつけたジャスミンは陽光に目覚めて白い花を咲かせます。その姿が身の回りで変化が起こった時の自分の姿と重なりました。自然の中での成長と開花、私たちもそうあるべきだと思います」

🎧
名曲アルバム。「歌劇マクベス から『虐げられた祖国』」ヴェルディ作曲
【合唱】東京混声合唱団,【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団,【指揮】梅田俊明

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この合唱は、マクベスに追われたスコットランド人による祖国の悲しい運命への嘆きの歌であるという。胸にしみた。

⛳パソコンの機嫌がいまいち、けさはフリーズ。ちょっとの間ときを食うも解決で 7時35分更新

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