きょうのことば
いつも日曜日には、インマヌエル盛岡キリスト教会のメッセージをおつたえしておりますが、先週は、主人の関係の所用、コンサートのために宮古市まで行ってきました。朝はやくに盛岡を出発。10時半すこし過ぎに宮古市着。主人は所用へ。私は宮古市在住のころにお世話になった教会、宮古コミュニティチャーチの礼拝に参加しました。
宮古コミュニティチャーチの岩塚和夫牧師は、東日本大震災のとき、キリスト教関係からの沿岸支援の拠点になった教会です。教会の窓からご遺体が搬送されるさまを目の当たりにしながら、被災の惨状の中を、教会に置き所がないほどに全国から届く支援物資の管理、救援、また日々到着するボランティアの受け入れ等に、琢子夫人、スタッフとともに不眠不休で働かれました。現在も被災された方々のためのカフェを定期的に開くなどして、支援を継続しておられます。
教団=単立
設立年=1977年
牧師=岩塚和夫牧師
教会員数=24名
(キリスト教年鑑2010年度データ)
住所=027-0077 岩手県宮古市舘合町2-5
山田線宮古駅より徒歩5分
筆者が宮古市在住のころに会員としていらっしゃったKさん、いま一人のKさんが椅子に座っておられるのを見たときには心が震えました。その日は「十字架のことばは神の力」と題し、聖書の第一コリント1-8からのおはなしでした。
第一コリント1-8
十字架のことばは、滅びに至る人々には愚かであっても、救いを受ける私たちには、神の力です。
佐賀・鍋島藩の村田若狭守政矩(わかさのかみまさのり)のことが紹介されていました。
1854年イギリスの黒船が長崎港に来航。その時の長崎の警備の担当は佐賀藩の家老が若狭守政矩でした。まだイギリス人は上陸できなかったので、配下の古川に軍艦を訪問させます。古川は軍艦からの帰りに海に浮かぶ油紙に包まれた小さな書物を見つけ、拾い上げて政矩に届けます。外国語のようです。政矩が何とかこの本を読もうと、長崎奉行所属のオランダ通訳官に訊いたところ、英語訳聖書であることがわかりました。 政矩は、やっと上海から漢訳聖書を取り寄せてキリスト教の研究を始めます。政矩は独学で漢訳聖書を研究しますが、容易には理解できず、政矩は、1862年に長崎にいたプロテスタント宣教師フルベッキから聖書の教えを乞いました。こうして若狭守政矩は学び続けて12年後、1866年5月14日に、政矩は息子たちとフルベッキのもとを訪れ、「洗礼を受けたい」と申し出ます。フルベッキは驚き、洗礼を受ければ、地位も財産も失い、近親者にも過酷な迫害が及ぶと考え直すよう諭しましたが、政矩は、確信を翻すことなく、翌週5月20日ペンテコステの日に、弟の村田綾部と共にフルベッキの自宅で洗礼を受けました。明治維新より2年前のことだったそうです。覚悟のうえで政矩は洗礼を受けたのですが、そのあと処分は受けていません。藩主が政矩の人徳と能力を惜しんでの事だったようです。
⛳6時2分前 更新
| 固定リンク
「教会」カテゴリの記事
- きょうのことば『どうぞ披露宴においでください』ーインマヌエル秋田・盛岡(兼牧)キリスト教会牧師 神谷光一師の説教ー(2025.05.18)
- きょうのことば『福音を一緒に届ける同労者として』ー木山キリスト教会 松尾献牧師の説教ー(2025.05.11)
- きょうのことば『イエスは手と脇腹を彼らに示され』ーインマヌエル秋田・盛岡(兼牧)キリスト教会牧師 神谷光一師の説教ー(2025.05.04)
- きょうのことば『聖書を、まだ理解していなかった』ーインマヌエル秋田・盛岡(兼牧)キリスト教会牧師 神谷光一師の説教ー(2025.04.27)
- きょうのことば『わたしとともにパラダイスに』ーインマヌエル秋田・盛岡(兼牧)キリスト教会牧師 神谷光一師の説教ー(2025.04.20)
コメント