2019/5/22クラシック倶楽部を聴く
高橋祐二 in NHK ~時代を超えて 音楽の輪を回す~
☆「あけがたにくる人よ」永瀬清子:作詞、高橋悠治:作曲
(歌)波多野睦美、(ピアノ)高橋悠治
☆「エレンの歌 第2番 「憩え猟師よ」」スコット:作詞、シューベルト:作曲
(歌)波多野睦美、(ピアノ)高橋悠治
☆「エレンの歌 第3番 「アヴェ・マリア」」スコット:作詞、シューベルト:作曲
(歌)波多野睦美、(ピアノ)高橋悠治
☆「民衆に訴える」シューベルト:作詞、高橋悠治:作曲
(歌)波多野睦美、(ピアノ)高橋悠治
☆「膀胱結石手術図」マレ:作曲、高橋悠治:編曲
(声)波多野睦美、(バリトンサックス)栃尾克樹、(ピアノ)高橋悠治
☆「網膜裂孔」高橋悠治:作曲
(声)波多野睦美、(バリトンサックス)栃尾克樹
☆「眠り」、フレッチャー:作詞、ガーニー:作曲
(歌)波多野睦美、(ピアノ)高橋悠治
☆「バッハと歩哨」ガーニー:作詞、高橋悠治:作曲
(歌)波多野睦美、(ピアノ)高橋悠治
☆「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第6番 二短調」バッハ:作曲
(ピアノ)高橋悠治
~2017年1月21日 NHK101スタジオ~
高橋悠治氏はいう。「音楽は社会と歴史の中で生まれ、絡み合う音の網が動きながら、言葉にならない内側の感情や感覚、まわりにある空間の感触の記憶を残して消えていきます。即興の遊びであり音の発見であり、残された記録を読み直すのが演奏で、そこからまた別な音楽がうまれるのかもしれない。」「さまざまな音楽が響き合って、いまの世界を映しています。音楽は記憶と希望を呼び覚ますこともある。音楽がある場所で、人はひとりでないことを感じます。」
🎵
「あけがたにくる人よ」、これは農業をしながら詩をかいていた永瀬清子氏の81歳のときの詞。昔の恋と、家を逃げ出そうとした時の苦しい思い出を山バトの啼き声が響かせるのか。
「エレンの歌 第3番 「アヴェ・マリア」」、いったい誰の翻訳? と思ったところに、「高橋悠治」と字幕が。抒情を削ぎ落した、は言い過ぎかもしれないが、余分な感情のないピアノ、ベーゼンドルファーからサクサクと響く。
「膀胱結石手術図」マレ(1656~1728)作曲。タイトルに、ほんとうかな、どうも自分の手術体験らしい。当時は麻酔無しというから拷問のようなもの。1725年作曲家。マレはヴィオラ・ダ・ガンバ奏者でもある。詞もマレなのかどうかは分からないが、これに一体どんな詞が付されているのかというと
器具が見える/それを見て震える/手術台に上る/位置に着く/装置がおりてくる/深刻な想い/手足を絹で縛る/ここで切開/鉗子を入れる/ここで石を取り出す/声も出ない血が流れる/ここで絹をゆるめる/ここでベッドに運ばれる
ここから療養が始まり、曲調は軽やかに嬉しく響くのだが。この手術場面のリアルさ。それをこのまま栃尾克樹氏がバリトンサックスで表現しわけた。
「網膜裂孔」は高橋悠治氏の作曲。奏者の栃尾克樹氏の体験であるという。光が走る、浮遊物、飛蚊症、周辺視野欠損等など、その症状によって作曲され、弾き分けられているところが何とも! レーザーで血が固まっていく様子まで。
(もう7時となり、これが筆者のタイムリイット。あとはまたこのページに書き足すことに。)
「眠り」、これも高橋悠治氏の翻訳。
「移り行くただの影でも/わずかな喜びがあるように/長く悩んだすえに/空しい迷いから生まれた思い/この喜びがいくらかでもつづきますように」といった内容。
「バッハと歩哨」、高橋氏作曲。ガーニーが1916年10月戦場で闇の中に立って星を眺めながら昔聴いたバッハの演奏曲を思い出しながら作詞。高橋氏は、バッハの名前BACHのドイツ音名を前奏にして、この詞に作曲したという。その前奏曲は、どの曲かわからないらしい。ここでは平均律クラヴィア曲集第一巻第6番を演奏すると高橋氏。10月の星は詩人には気高く見えた、音楽に戻る日があったら、あのプレリュードに同じく感動するだろうかといった詩の内容。
そしてこの後に聴く「平均律クラーヴィア ニ短調」は、あたかも自分が歩哨になって、天空の下に夜空を見上げながら聴いているようなすばらしい心境になることができた。
すばらしい音楽家たちと、素晴らしい音楽企画、制作に感謝!
🎧名曲アルバム。「おぼろ月夜」岡野貞一作曲、高野辰之作詞、横山克編曲
⛳時間内にWEBそちこちを巡りすぎ、時間を食ってしまい一旦7時11分更新
⛳9時3分 再更新
プログラム、写真、高橋氏のはなしはすべて番組からです。
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