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舟越保武「病醜のダミアン」「原の城」「ゴルゴダ」

 4月27日に宮古市から友だちが来たときに、久しぶりに岩手県立美術館を訪れた。もう1年以上も来ていないなと思いながら、タータンチェック展に。友だちが着けていた帽子がタータンチェック柄であったので、記念にボールペンをいただいていた。ひと回りして、舟越をぜひ見て行きたいという彼女につきあい二階へ。

 以前は、「聖クララ」、「聖セシリア」といった一連の女性像の美しさに感動したものだった。それがその時、私が真っ先に足を運び像の前にしばらく立ち尽くして共感しながめたのは、「原の城」や「病醜のダミアン」、「ゴルゴダ」だった。「原の城」の空洞の眼は、何も見ていないかのようでいながら、ことごとくを見、すべてを見抜いている。この世の不条理、この世の悲惨、人の世の苛酷な定めを。永遠に空洞を見開き、永遠にそれを訴え続けている。「ゴルゴダ」、殉教の道にひたすらに従い踏みゆくもののたどり着いた姿、それが美しかろうはずはないのだ。理不尽、悲哀、懊悩、人間の持つ、人間から加えられる残酷さ、非道さ、凄惨さ、それらのことごとくを味わいつくしたものの表情は、醜くゆがみ、見る影もなく、美しかろうはずがないのだ。これらの作品は人間の苦悩と真理を語っている、そんなふうに思った。

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「病醜のダミアン」

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「原の城」

 

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「ゴルゴダ」

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