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2019/4/19クラシック倶楽部を聴く

イリヤ・グリンゴルツの無伴奏バイオリン・リサイタル
パガニーニ「24の奇想曲」から2曲を演奏し、次にはシャリーノ「6つの奇想曲」から一曲をはさんで順次演奏していくというパターン。この試みは、ザルツブルク音楽祭で絶賛されている。今朝の放送は、17年9月浜離宮朝日ホールでの演奏からの抜粋。
 イリヤはロシア生まれ。1998年、パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールにて、史上最年少(16歳)で優勝、併せて最年少優勝賞とカプリース最優秀演奏賞を受賞。

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 イリヤ言うに、パガニーニ( 1782~ 1840) とシャリーノ(1947生まれ)は時代が違うが基本的な考え方が似ている、両者の曲を並べ奏することは時代を凝縮した万華鏡を見るよう、二つの作品から響きの似ている曲を並べている、と。

☆「24の奇想曲 から 第1番 ホ長調」、「24の奇想曲 から 第2番 ロ短調」パガニーニ
☆「6つの奇想曲 から 第1番」、シャリーノ:作曲
☆「24の奇想曲 から 第5番 イ短調」、パガニーニ:作曲
☆「6つの奇想曲 から 第3番」、「6つの奇想曲 から 第2番」、シャリーノ:作曲
☆「24の奇想曲 から 第6番 ト短調」、「24の奇想曲 から 第10番 ト短調」、パガニーニ:作曲
☆「24の奇想曲 から 第11番 ハ長調」、「24の奇想曲 から 第13番 変ロ長調」、パガニーニ:作曲
☆「6つの奇想曲 から 第5番」、シャリーノ:作曲
☆「24の奇想曲 から 第14番 変ホ長調」、「24の奇想曲 から 第17番 変ホ長調」、「24の奇想曲 から 第18番 ハ長調」、「24の奇想曲 から 第23番 変ホ長調」、パガニーニ:作曲
☆「6つの奇想曲 から 第6番」、シャリーノ:作曲
☆「24の奇想曲 から 第24番 イ短調」、パガニーニ:作曲

🎵たしかに万華鏡、とりどりの作意から生まれた旋律がキラキラと光を放っている。研ぎ澄まされたふんだんな音が空間を鋭く幾重にも、また微塵にちぎり、切り刻んで音をまき散らしてくれるような楽しさ、美しさに満ちていた。シャリーノは、パガニーニが用いないハーモニクス奏法、日本名では倍音奏法というらしいが、それを用いているという。私的には、パガニーニの曲の狭間でシャリーノの良さを知らされたという感じが。シャリーノには前衛的な先々にメスを当てるような響きに感嘆はするものの、筆者のような骨とう品には、ややもすると金属的に耳に届く音色は少々荷が勝ちすぎる。しかし、その奏法には感嘆させられる。こんな領域もあったかと目からうろこが落ちるのだが。シャリーノの第6番が終わり、パガニーニの第24番に移行したときには正直ほっとした。シャリーニの曲には現代の先行き不透明で緊迫したさまが象徴的に表れているのかもしれない。

 

🎧名曲アルバム。「線路は続くよどこまでも」アメリカ民謡/ニウナオミ編曲

【合唱】東京混声合唱団,【吹奏楽】ぱんだウインドオーケストラ,【指揮】ニウナオミ

元気が出る!大陸横断鉄道7年で3000キロ工事を成し遂げたのは、

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⛳7時12分 更新

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