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クラシック倶楽部を聴く

2018年秋に実施された「第87回日本音楽コンクール」から、各部門の第1位を受賞した演奏家たちの本選会での演奏。
~2018年10月24~28日 東京オペラシティコンサートホールで収録~.

☆「トランペット協奏曲 から 第1楽章、第3楽章」、シェーヌ:作曲
(トランペット)三村 梨紗、(ピアノ)下田 望
☆「なんとすばらしい所」、ラフマニノフ:作曲
(ソプラノ)森野 美咲、(ピアノ)井出 徳彦
☆「「礼拝」作品36第4」、リヒャルト・シュトラウス:作曲
(ソプラノ)森野 美咲、(ピアノ)井出 徳彦
☆「クラリネット協奏曲 から」、コープランド:作曲
(クラリネット)中舘 壮志、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)渡邊 一正
☆「ピアノ協奏曲 ト長調 から 第2楽章、第3楽章」、ラヴェル:作曲
(ピアノ)小井土 文哉、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)梅田 俊明
☆「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 から 第2楽章途中~第3楽章」、ブラームス:作曲
(バイオリン)荒井 里桜、(管弦楽)東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、(指揮)高関 健

とにかく若いエネルギーに全神経が統率を得ている。懸命な演奏、集中力、表現への気のくばりよう、緊張感、終えて楽器を離したときの達成感が伝わってくる。
 コンクールは本選ぜんたいを聴くだけでも、集中力ばかりでなく、けっこうな体力を要する。このようなハイライト版で、1時間弱で選り抜きの競演に、ハイライトに与れるのは、忙しい者、体力のない者にはありがたい。
 それが、トランペット、もたついている間に聴き逃してしまった。残念! ソプラノ、しんしんと心に染みた。この若さで。人生経験がなくとも、わかる、歌えるということか。クラリネット、オケが入ってくるまでの自分の音が独立して聴こえてくる時間はどんなものだろう。耐え抜かなければならない、そして耐え抜き、孤独に弾ききった瞬間。ピアノ、前に本選を見たときに、印象的だった。2楽章の流れるような、しかし1音、1音、視覚的にのこる響き。3楽章、飄々と。バイオリン、説得力ある響き。
 最後に、5人の顔が一つ画面に。ある時点で思ったことだが、その時々のコンクールで勝ち抜く人物は、もう予選の予選が始まる前からおおむね決まっている。苛酷なことだけれども。それでも可能性を求めて出場、順位をつけられる。コンクールがあるとなれば、切磋琢磨、研鑽に研鑽を積むことにもなる。学びも半端ではなくなる。しかし、結果で、下された場合、そこで本来の音楽が持つ特質、使命のある部分が破壊されてしまうとも感じられるのだが。入賞者には保証書が手渡される。すばらしい音楽を提供できる演奏家であるという保証書、これも必要なのかもしれないが。それにしても、音楽の成功、不成功はどこで決まるのか。
  

      

名曲アルバム。「新世界から」ドボルザーク作曲
東京フィルハーモニー交響楽団,【指揮】大友直人
ドボルザークの黒人霊歌の研究論文を覗いてみたいなと。気分だけで終わるかもしれないが。
朝日に明るみを帯びた枝先を眺めながら  6時50分 更新

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