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 「クラシック倶楽部」を聴く

ニルス・メンケマイヤー(ビオラ)…バシュメット国際コンクールの覇者によるブラームス
トン・コープマン(オルガン)…名匠の演奏でミューザ川崎のオルガンを聴くー番組ページからー

☆「ビオラ・ソナタ ヘ短調 作品120第1」
ブラームス:作曲
(ビオラ)ニルス・メンケマイヤー、(ピアノ)島田彩乃
(24分45秒)
~2018年6月7日 トッパンホール~

以下は、トン・コープマンのオルガン~2018年7月13日 ミューザ川崎シンフォニーホール~
☆「バッターリア」、ケルル:作曲
☆「イタリア風コレンテ」、カバニリェス:作曲

☆「「修道院のためのミサ曲」から「奉納唱」「聖体奉挙」」、クープラン:作曲
☆「ソナタ ニ長調 Wq70 第5」、エマヌエル・バッハ:作曲


「ビオラ・ソナタ ヘ短調 作品120第1」、なぜかクラリネットの音が、まるでトリオを鳴らしたいかに終始聴こえているような気が。この曲全体の暗示に始まり、穏やかな楽章の連なり、繊細な彩あいの雲の糸の繋がりの第2。3で.ゆるやかな踊りにどこか蔭りが。ピアノの快活にはっとすれば第4、ふいごの息を感じさせ、気分が活き活きと弾んだところで終。ビオラの音の濃い性質が、ともすればピアノに従属的であるところも。随分とピアノが耳にのこった。「ソナタ ニ長調 Wq70 第5」、オルガン演奏の間隙から古楽器の木管が聴こえるような感じ、オルガンと木管が何か話し合っているようで、聴くうちにこんな空想が。こうだろう、そうだろう、そうじゃない、うんうん、まあね、それもそうだろ。そこにあるテーブルに着いたオルガンと木管、ティーで寛いでいる。窓に移ろいゆく雲を遠くに心静かに眺め、ほかに何か変化はないかなとうかがうと、町に遠近に曲がりくねる道におしゃべりな一群が楽し気にさざめきながら歩いている。いいね、これが平和さ。さて、われわれも屋外で風にあたりながら、対話の続きを奏でようじゃないか。

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BSプレミアム「クラシック倶楽部」TVから
ミューザ川崎シンフォニーホールのパイプオルガン 

 

名曲アルバム。「“伝説”から“小鳥に語るアッシジの聖フランチェスコ”」リスト作曲

【ピアノ】三舩優子:幼少の頃からニューヨークに育ち、桐朋学園大学在学中、第57回日本音楽コンクール第1位 。同大学を首席卒業後、'90年、文化庁派遣研修員としてジュリアード音楽院に留学。翌年にはロス・アンジェルスにおいてアメリカデビューを果たし、L.A.TIMESで絶賛される。同年フリーナ・アワーバック国際ピアノコンクールで優勝。'92年、ジュリアード・ソリストオーディション優勝。

イタリアのアッシジに聖フランチェスコ大聖堂が。フランチェスコ、青年時代は豪商の息子として奔放な生活を。それが、戦地で大病し、目覚めて信仰の道へ。すべての財産を捨てて、トスカーナ地方のラ・ヴェルナ山で何も持たずにありのままに生き、信仰、布教に努める。「生まれたままで生きる鳥たちよ、おまえたちは美しい。創造主に感謝しよう」。リストはフランチェスコに共感。この曲を作曲。リスト自身も聖職者に。
 曲全体、清らかな水が繊細な光を映しながら流れくだり、広がり浸みてゆく感じが。

けさもトップニュースはカルロス・ゴーン  7時3分、更新

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