クラシック倶楽部を聴いて
クラシック倶楽部の前番組がロックバンド、それが毎回10グループほどが流されている。膨大な量だ。けさのさいごは、Status Quo 1970代。検索すれば、みなそれぞれにページが出てくる。最初は、NHKが映像をストックしていたのかと勘違いしていたが、ITNが提供。ITNソース、英国有数の民間放送局で、100万点以上の報道映像を所有しているようだ。思うばかりも圧倒される。
それはそれとして、けさのクラシク倶楽部は、
名手6人(フルート)難波 薫、(オーボエ)池田 昭子、(ホルン)日橋 辰朗(にっぱしたつお)、(ファゴット)岩佐 雅美、(クラリネット)勝山 大舗、(ピアノ)鈴木 慎崇(すずきよしたか)が紀尾井ホールに集って行った演奏会から、オペラ、そしてフランス音楽の名曲を。~2019年1月29日 紀尾井ホール~
木管の5人による演奏
☆「喜歌劇「こうもり」序曲」、ヨハン・シュトラウス:作曲、トム・ケネディー:編曲。
☆「カルメン組曲」、ビゼー:作曲、ダヴィッド・ワルター:編曲
☆「カルメン組曲」、ビゼー:作曲、ダヴィッド・ワルター:編曲
木管の5人とピアノの演奏
☆「喜遊曲 作品6」、ルーセル:作曲
☆組曲「マ・メール・ロワ」」、ラヴェル:作曲
☆「恋人たちの黄昏から 第3楽章(アンコール)」、フランセ:作曲。

「こうもり 序曲」、「カルメン組曲」は、それこそ伝わってきた空気感のこと。この5人の音楽家たちを包む空気にはじめから音楽エッセンスが漂っていて、5人の方々が、それを一旦楽器に吸い込み取り込んで、それぞれの個性を着せてから、よくわかるようにして、また空中に解き放ってくださった、そんな感じを持ちながら聴いた。そんな空気感が心地よかった。
パーセルの「喜遊曲」から雰囲気が一転。オリエンタルな旋律が逍遥しては佇み、躍動した後に一地点にたどり着き、そのまま止まったという感じ。ラヴェルの「マ・メール・ロワ」、ピアノの音が印象的。それもそのはずで、もともとは、ラヴェルが、ピアノ四手連弾のために作曲したもので、今回はそれを室内楽に編曲してあるもののようなのだ。ぜんたい物語を聞かせられている感じ。第2曲、「親指小僧」が物陰か、木陰から瞬時的にたまに姿を垣間見せるようなピアノの響きがおもしろい。
第3曲「 パゴダの女王レドロネット」は好奇心にあふれている。第4、5曲と、そばで物語を聞く感覚。おもしろい曲だ。アンコール曲、コミカルで楽しかった。
ホルンに映っていたのは、たぶん天井の音響機材だと思うが、それが、きれいな曲線となり、ライトとともに映りこんでおり、美しかった。女性奏者お三人のドレスもそれぞれの個性を。お蔭で、けさも実に楽しいひと時となった。

モーツァルトの神がかり的な作曲も然ることながら、ヨーロッパの宮廷で浮名を流したカサノヴァが、初演のセリフの監修にあたり、そのあと、椅子に掛けたままあの世に、というのもまた神がかり的な感じが。

暖房を入れる前のけさの室温は10℃。ほんとうに暖かくなったことを実感。ついにこの一冬、この番組を聴きとおした。朝5時前起きを通した。それほど意思は強いほうではないが、何者かに時間になると起こされた感じも。これもまた私的にはちょっと神がかり的な感じも。
7時のNHKニュースを横目にしながら。7時5分 更新
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