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クラシック倶楽部を聴いて

けさはミシェル・ダルベルト(1955生まれ)のピアノ。1975年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝し、現代で最も優秀なピアニストの1人とされる。最近聴いたなかでは、演奏が身近にスムーズに入ってきた。ピアノは久方ぶりに見るベヒシュタイン。ドビュッシーが「ピアノ曲はベヒシュタインの為だけに書かれるべきだ」と称賛したピアノだ。「フランス音楽の潮流を紹介したかった」とダルベルト。ドビュッシー没後100年を記念するコンサートで、2018年11月1日 浜離宮朝日ホール収録。

フランクとドビュッシーを軸として、西洋音楽は、フランクの視線はバッハの時代のような過去にさかのぼり、一方、ドビュッシーは新時代の旗手であるという。ドビュッシーの楽譜によくみられる指示は「ルバート」、柔軟性が許される。どうぞご自由にといえるまでのルバートということであるらしい。

 

「前奏曲、コラールとフーガ」、これはフランクが62歳で作曲。それを63歳のダルベルトが弾いている。鍾乳洞を滴る水滴に耳を澄ますような心境になる。清涼な空気感。☆「「ベルガマスク組曲」から「月の光」、ドビュッシー28歳で作曲し始める。穏やかだが輻輳した優雅な響き。フーガでは、諦念にあらがうようなしかし、そのどちらも打ち消し、吹っ切って終わったという感じ。作曲することで、すべてが肯定に通じてしまうものかも。☆「こどもの領分」、ドビュッシー・作曲。この中では「雪が踊っている」が、もっともドビュッシー的。いまが冬という季節でもあるからか、視覚的に響いた。☆「前奏曲 嬰ハ短調 作品45 (アンコール)」、ショパン・作曲。フランス的な、言語には疎いのだが、フランス語的なとでも。


「かなりや」成田為三・作曲、西条八十・作詞、長生淳・編。歌・与那城敬。東京フィルハーモニー交響楽団。指揮・大井剛史。

八十、苦労の末、三重吉のもとで復活。この曲で日本中に知られることに。


もう7時でもあり、切り上げ時間、  更新

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