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クラシック倶楽部ー賢治のさとでー

クラシック倶楽部、伊藤悠貴チェロ・リサイタル。ピアノはダニエル・キング・スミス。2016年6月11日 岩手県花巻市公開収録

伊藤悠貴は、1989生まれ。2004年に渡英。名チェリストダヴィッド・ケリンガスの弟子。2015年、王立音楽大学を最優秀弦楽器奏者賞を得て首席で卒業。2010年第17回ブラームス国際コンクール、2011年第3回ウィンザー国際弦楽コンクールにて日本人チェロ奏者として初優勝(Wikipedia)。ダニエル・キング・スミスは10年以上も、伊藤悠貴と共演。

 前半には、音の中に賢治の世界、言葉が見えてくるような選曲をしたと伊藤。

☆「調べのように」、ブラームス作曲、ゲリンガス編曲。伊藤の恩師がチェロのために編曲した曲。☆「エッシーの踊り 作品23」、ハーツェル作曲。☆「ユモレスク」、チャイコフスキー作曲、ゲリンガス編曲。☆「トロイメライ」、シューマン作曲。☆「ハンガリー狂詩曲 作品68」、ポッパー作曲。☆「チェロ・ソナタ ト短調 作品19から第1楽章、第4楽章」、ラフマニノフ作曲。伊藤は、ウラジミル・アシュケナージとこの曲で共演したことがあり、「もし僕が生まれ変わって曲になるとしたら、まちがいなくこの曲になる」と。
 録音を聴く場合は、どうしても、倍音を含んだ空気感が削がれてしまう、それが残念。直に聴いたなら、またどんなに素晴らしかっただろう。

  

 当ブログの筆者が7年間暮らしたことのある花巻、水を湛えた田に、生えそろった稲の苗、傾きかけた陽を映している景色が懐かしかった。

       

マーラーの「交響曲第9番」。NHK交響楽団、飯森範親の指揮

 

作曲に立派な音楽室は要らないかも。マーラーは、晩年の3年間、ドロミテ渓谷にあるトッピアーゴの木造の狭い簡素な小屋でこの9番を完成させる。人生の諦念、死の予感に満ちたこの曲の演奏上の最期の指示は「死にたえるように」だったという。

   

  曖昧なことは書かない方がいいなと思いつつ  6時37分 更新

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