盛岡タイムスの連載「楽都のユニゾン」第46回が出ました。
盛岡タイムスの連載「楽都のユニゾン」第46回が出ました。今回は、レコード会社の春陽の獲得合戦などを書かせていただきました。ずいぶんと昔のことではありますが、岩手から一世を風靡した流行作曲家が出たことを知っていただければと思います。
17歳で書かれたともいわれる鳥取春陽の曲をご紹介いたします。
☆
「浮草の旅」
1 三年(みとせ)の昔 故郷を出(い)でて
旅から旅へと さすらう吾が身
行衛(ゆくえ)定めず 浮草の如(ごと)
3 流れ流れて 落ち行く先は何処(いずこ)の国やら 果てさえ知れず
☆
これに、昭和4年に、林柾次郎によって清新な詩が付けられ、「シーハイルの歌」として今に伝えられています。
「シーハイルの歌」
1 岩木のおろしが 吹くなら吹けよ
山から山へと われらは走る
きのうは梵珠嶺(ぼんじゅね)
今日また阿闍羅(あじゃら)
けむり立てつつ おおシーハイル
杉のこずえよ みれんの雪よ
心は残れど エールにとどめ
屈伸滑降で おおシーハイル
3 夕日は赤々 シュプール染めて
たどる雪道 果てさえ知れず
町にはチラホラ 灯(ともし)がついた
ラッセル急げよ おおシーハイル

手塚宗求著「高原の音楽譜」の中に、昭和38年頃に、大鰐スキー場で、スキーリフトの鉄柱に取り付けた拡声器から、男性の独唱による「シーハイル」という歌がが流れ、これが2、3回流れるとリフトが止まった。歌は終業の合図のようだったとあったので、大鰐スキー場の管理事務所に電話をし、現在も流されているかをお聞きしたところ、現在スキー場では流されていないが、大鰐町役場が、冬期間の12時に流しているという事でした。この冬も、昼には聞こえているのですね。
岩木もいいけれども、何とか岩手に因んだ詞で歌うことはできないものでしょうか。
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