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きょうのことば

 きょうは第三アドベントです。ご降誕を祝うために、今月はトーンチャイム練習などの楽器練習、また教会側も、その他もろもろの準備が続いています。
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先週のインマヌエル盛岡キリスト教会では、『ヨハネの誕生・ザカリヤ賛歌』と題し、國光勝美牧師がルカ1:5~25、57~79からおはなしくださいました。
〈メモ〉
きょうはザカリヤとエリサベツが登場するルカ1章に焦点を合わせたおはなしでした。
1:5ユダヤの王ヘロデの時に、アビヤの組の者でザカリヤという祭司がいた。彼の妻はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。 1:6ふたりとも、神の御前に正しく、主のすべての戒めと定めを落度なく踏み行なっていた。 1:7エリサベツは不妊の女だったので、彼らには子がなく、ふたりとももう年をとっていた。
この5~6節には、イエスさまの誕生、つまりクリスマスの六か月まえのできごとで、バプテスマのヨハネの誕生にかかわることが書かれているそうです。父はザカリヤ、母はエリサベツ。この夫婦は、主の命令を落ち度無く行い、敬虔に神に仕えていたのですが、子どもが無かった。やがて救い主がどこかに生まれるはずだという民族的な確信、希望、その子メシヤによってイスラエルは救出される、どこかに必ず生まれる、それはもしかすれば自分たちのもとにと思うも、もはやふたりは齢をとり、その可能性から除外されている。子どもが与えられるようにという祈りは切実でした。
1:9祭司職の習慣によって、くじを引いたところ、主の神殿にはいって香をたくことになった。
ザカリヤは祭司職にありましたが、くじで、神殿に入って香をたくことになりました。ダビデ王の時代、祭司は24組に編成されていました。当時は1~2万人の祭司がいました。それを24組に分けて組ごとに、1年のうち2回、1週間ずつ神殿で奉仕しました。光栄ある役目です。それにザカリヤがくじで当たったのです。滅多にはないチャンスです。裁判員制度にあなたが当たりましたといった確率にも等しいのではないでしょうか。くじで当たった14人が1週間、この務めに就く。朝と晩の2回の務めです。
そこに天使ガブリエルがやってきます。ミカエルは戦いを助ける天使ですが、ガブリエルは、情報伝達の役目のある天使です。
1:11ところが、主の使いが彼に現われて、香壇の右に立った。 1:12これを見たザカリヤは不安を覚え、恐怖に襲われたが、 1:13御使いは彼に言った。「こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです。あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。 1:14その子はあなたにとって喜びとなり楽しみとなり、多くの人もその誕生を喜びます。 1:15彼は主の御前にすぐれた者となるからです。彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから聖霊に満たされ、 1:16そしてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。 1:17彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさせ、逆らう者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用意するのです。」
この11から17で、ガブリエルは三つの事を告げました。
一つ、あなたの願いが聞き入れられた。
二つ、男の子が生まれたらヨハネと名付けなさい
三つ、イスラエルの子らの多くを主に立ち返らせる
これに対するザカリヤの応答が18節です。
1:18そこで、ザカリヤは御使いに言った。「私は何によってそれを知ることができましょうか。私ももう年寄りですし、妻も年をとっております。」
 せっかく天使が、願いが聞き入れられると現れたのに、ザカリヤは、一般的な人の常識と、常識的な不信仰で「え、そんなばかな」と言ってしまいます。
 このクリスマスに、イエス様を信じ救われる人々が出ることを願っているお互いですが、それとともに、こんな時代に、そう簡単に救われる方が出るはずがないと密かに思っている。6節にあるように、主の命令、おきてを落ち度無くやっていたこのザカリヤにしてそう思ってしまった。
 これに対してガブリエルは言い渡します。
1:20ですから、見なさい。これらのことが起こる日までは、あなたは、おしになって、ものが言えなくなります。私のことばを信じなかったからです。私のことばは、その時が来れば実現します。」
 神様は、信じなかったバツをザカリヤにくだしました。口がきけなくなるというバツです。
それが、67節にはザカリヤが神をほめたたえることばが連ねられています。
1:57さて月が満ちて、エリサベツは男の子を産んだ。 1:58近所の人々や親族は、主がエリサベツに大きなあわれみをおかけになったと聞いて、彼女とともに喜んだ。 1:59さて八日目に、人々は幼子に割礼するためにやって来て、幼子を父の名にちなんでザカリヤと名づけようとしたが、 1:60母は答えて、「いいえ、そうではなくて、ヨハネという名にしなければなりません。」と言った。 1:61彼らは彼女に、「あなたの親族にはそのような名の人はひとりもいません。」と言った。 1:62そして、身振りで父親に合図して、幼子に何という名をつけるつもりかと尋ねた。 1:63すると、彼は書き板を持って来させて、「彼の名はヨハネ。」と書いたので、人々はみな驚いた。 1:64すると、たちどころに、彼の口が開け、舌は解け、ものが言えるようになって神をほめたたえた。
1:67さて父ザカリヤは、聖霊に満たされて、預言して言った。
1:68「ほめたたえよ。イスラエルの神である主を。
主はその民を顧みて、贖いをなし、

1:69救いの角を、われらのために、
しもべダビデの家に立てられた。

1:70古くから、その聖なる預言者たちの口を通して、
主が話してくださったとおりに。

1:71この救いはわれらの敵からの、
すべてわれらを憎む者の手からの救いである。

1:72主はわれらの父祖たちにあわれみを施し、
その聖なる契約を、

1:73われらの父アブラハムに誓われた誓いを覚えて、
1:74 1:75われらを敵の手から救い出し、
われらの生涯のすべての日に、
きよく、正しく、
恐れなく、主の御前に仕えることを許される。

1:76幼子よ。あなたもまた、
いと高き方の預言者と呼ばれよう。
主の御前に先立って行き、その道を備え、

1:77神の民に、罪の赦しによる
救いの知識を与えるためである。

1:78これはわれらの神の深いあわれみによる。
そのあわれみにより、
日の出がいと高き所からわれらを訪れ、

1:79暗黒と死の陰にすわる者たちを照らし、
われらの足を平和の道に導く。」
ガブリエルはマリアに現れますが、マリアの信仰の応答はどうだったでしょうか。
1:26ところで、その六か月目に、御使いガブリエルが、神から遣わされてガリラヤのナザレという町のひとりの処女のところに来た。
1:35御使いは答えて言った。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。 1:36ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。不妊の女といわれていた人なのに、今はもう六か月です。 1:37神にとって不可能なことは一つもありません。」
 1:38マリヤは言った。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」
 マリアはこのあと、ザカリヤ夫婦に身を寄せています。マリアは自分の身に起こったことを、ザカリヤたちに話したでしょう。そしてザカリヤは、マリアを通して、神のことばは必ず実現することを信じたでしょう。ザカリヤは口がきけない間、このことを思いめぐらしたにちがいありません。これが口がきけないあいだの神さまからの恵みであったのです。ここに常識的な信仰と、常識的な不信仰に対する神さまの取り扱いがありました。
1:57さて月が満ちて、エリサベツは男の子を産んだ。
これが、バプテスマのヨハネの誕生です。そしてザカリヤは神をほめたたえます。
1:71この救いはわれらの敵からの、
すべてわれらを憎む者の手からの救いである。
主の降誕は、われらを憎むものの手からの救いです。
 
 神学校の男子寮の寮監が蔦田真理先生だったことがあります。
「罪をもったままでは、おそれなく神に仕えることはできない。罪からの全き救いが福音である。おそれなく主に仕えるようにしてくださる、それがイエスさまの救いです」とおっしゃいました。
これがザカリヤの讃美です。
1:78これはわれらの神の深いあわれみによる。
そのあわれみにより、
日の出がいと高き所からわれらを訪れ、
1:79暗黒と死の陰にすわる者たちを照らし、
われらの足を平和の道に導く。」

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