けさもクラシック倶楽部ー第二次大戦前後の作曲家のリートー
けさのクラシック倶楽部はメゾ・ソプラノの小山由美さん。第二次世界大戦前後の作曲家たちの作品紹介。現代に近づくにつれて今の感覚で歌えるという小山さん。ピアノは佐藤正浩さんでオペラの伴奏に力のある方なようだ。小山さんの選曲に、音楽の専門でも何でもないわたしだが、唸るというか、感心したというか、小山さんに失礼とはならない言葉選びに迷っている。ベルク曲、ヘッベル詞の「眠りなさい眠りなさい、めざめることなく夢をみることなくわたしを襲ったあの苦しみがわずかでも私の記憶に残らないように」やコルンゴルト曲、デーメル詞の「祝詞」には励まされ、ラヴェルの「永遠の謎」にヘブライの音を聴き、メシアン作詞作曲の「シラブル」の鳥が啼き騒ぐ表現は面白かった。日本の子守歌は暗いなと思っていたが、まだ暗い子守歌があったとは! それがショスタコーヴィチの「子守歌」。スターリンの死後モスクワで初演されたようだ。「とうさんはシベリアで鎖につながれている。おまえのおとうさんは遠いシベリアにいる……ねんねんよおころりよ……わたしの悲しみは夜より黒い……いい子だねお眠りよ」と、深い悲しみの中で子どもを抱く母親の深い悲しみが歌われているのだ。なんという国だろう、と思ってしまう。
一人の人物になりきってその人格が変わっていくのを、さまざまな絵を客観的に見せていく、その〇〇(聴き落した部分)にあった色をみせていくと、リートを歌う心情を語る小山さん。さらに「自分のパーソナリティを聴かれているという点が」でどきりと。すべての芸術に通じることばかと。
2018年9月22日 ハクジュホールでの収録。いちいち駆けつけて聴くことのできない地方にあるものにとっては、実にありがたい番組である。
名曲アルバムは、エスタンシアのバレエ組曲「終幕の踊り」。あのアルゼンチンの大平原がまたまた。大地に力強く生きる今となっては稀少な人々。ヒナステラは作曲前にガウチョを訪れたようだ。
指揮は三ツ橋敬子氏。女性指揮者だ。「小澤征爾 先生の求める精度の高さに度肝を抜かれた」という方。
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