盛岡タイムス「楽都のユニゾン」連載第42回

☆
もし後藤新平の都市計画が実現していたなら、それから後の地下鉄網や高速道など、ライフラインの建設費もかなり違っていたのかもしれないなどと思いましたが。
「籠の鳥」のレコードが続々と出、映画も次つぎに。それでまたレコードが爆発的に売れ、映画で唄を務める歌手が仕事に恵まれるという相乗効果があったようです。
主演の澤蘭子は、後に、ベルリンフィルを指揮したこともある近衛秀麿の愛人となったこともあるようで、ちょっと意外でした。


(復興行進曲は)白秋の作詞にしては拙いが、本格詩人の格調の高い歌であるとしよう。しかし私は卑俗であろうと、(添田さつき、渋谷白涙の作詞)の「復興節」の中に、生々しい人間像を感じる。歌の巧拙を越えて、どんなに打ちのめされても、また這い上がろうとする民衆の声が聞こえるのである。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 盛岡タイムスに連載の「楽都のユニゾン」第62回が出ました。(2019.08.23)
- 盛岡タイムスの連載「楽都のユニゾン」第61回が出ました(2019.08.09)
- 盛岡タイムスに連載の「楽都のユニゾン」第59回が出ました(2019.07.12)
- 「楽都のユニゾン」連載第58回がでました(2019.06.28)
- 第26回小川未明文学賞大賞ちばるりこ著『スケッチブックー供養絵をめぐる物語ー』が出版されました(2018.12.21)
コメント