クラシック倶楽部、いまラヴェルの「ボレロ」がまだ緩やかに穏やかにリズムをきざんでいる。インマゼールと伊藤綾子の連弾だ。ピアノは1877年フランス製のエラール・ピアノ、作曲家と同じ時代を過ごした楽器だという。暖色を感じさせる柔らかな音色だ。収録は2018年9月20日浜離宮朝日ホール。曲ののぼりつめた部分で、楽器の性質上か、音の広がりが幾分透らない感じもするが、迫力十分。ドビュッシー作曲、ラヴェル編曲の「夜想曲」、夜のしじまにシルエットの境が失われていく人の陰、樹木の陰、建物の陰が想起され、ときの間、溶けこんでいく自らのシルエットを見送るような心境に。
きょうの関連写真ではないけれども、アクセントに3日の写真を。
山田監督の人間へのあたたかな眼差しにジンと。鶴瓶さん、この先どうなるかと思っただけで爆笑してしまうほど、役どころに嵌り面白くしてくれた。それにしても、今だに、凛として優しく、しっかりとした役が似合う小百合さん。こんな役、誰でもやりたいでしょう。
あとはガラス拭き。日が照ってくると、ガラスのクモリが気になって仕方がない。見ないようにしようと目を逸らしたのだが、ついに立ち上がってガラスクリーナーと雑巾を持ち出し、きゅっ、きゅっ、きゅっ。これで掃除もやりだすと際限がない。幸い陽が蔭り、目立たなくなったところで、きょうはここまでに。
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