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微塵となった桜

さくらはもう消えてしまった
そう思うのは
なにかさびしい
そこに生きていたものが
消えるなんてことは
どうしたって
あってはならない
いちど咲き
いちどは散るけれど
落ちて
色あせて
土に埋めこまれるだけじゃない
美しさや
優しさは
みんなみんな
朝日が輝いたそのときに
すっかり砕かれた
硝子の微塵となって
真っ青な大空に
すんなりと溶けだし
またどこかで蕾となって
またどこかで
誰かの頭上に
たわわに
たわわに咲いて
そして咲きつづける
枯れるように見えても
それは枯れない
永遠に
それは枯れてはならない

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