なみだをこぼす鈴蘭-苦しんでいる友達に捧げるー ぶんな詩
ああ
ほんとうに
なみだが出ます
どうしてこうなのか
どうしてああなのか
それが罪が原因だというなら
じつは
もう
何千回も悔い改めました
それでも
なみだがにじみ
なみだは流れます
きよいものが
きよいほどに
きよいばかりに
後からあとから
なみだが出るのです
じぶんを洗って
すみずみまで洗って
頭のてっぺんから
指先
足のつま先まで
洗って洗って
もう
からだじゅうが
真っ赤に腫れるくらいに
洗えば洗うほどに
なみだはこぼれる
なみだはこぼれる
きよいものの悲しみが
なぜこんなに深いのか
それはまるで
永遠に
解けることのない
複雑で難儀な
パズルのようです
けれども
そのたくさんのなみだが
いつしか
ひとにも知られずに
小さく
ひっそりと
透明な紫色に輝く
勲章となるように
祈ります
いのります
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コメント
harukaetoさん
「智慧の真珠」、すばらしいコメントをいただき、感謝です。悲しい心境にはブラームスが合うように、涙の心には、同じく流した涙が届くのではと、思い切ってアップしてみました。天国には涙がないと書かれていますが、この世から涙が無くなることは未来永劫ないのかもしれません。しかし、祈りがなく無くなったなら、それこそすべてはおしまいという気がします。
有り難うございました。
投稿: 中ぶんな | 2018年5月17日 (木) 08時54分
すずらん、なんて可憐な花でしょうか。
そしてなぜか哀しげです。
一時も途切れず流され続ける無数の涙
あちらでも、こちらでも。
どうか、どうか、智慧の真珠となりますように。
祈ります、いのります。
投稿: harukaeto | 2018年5月16日 (水) 22時19分