たんぽぽ ぶんな詩
いっしょに咲いてもいたけれど
綿毛になっちゃ仕方がない
そろそろ
お先に失礼するよ
いつ吹くかもわからない
どこに吹くかもわからない
気の向くままに浮き沈む
風の乗り物にのって
まもなく僕は旅に出る
水色の空を感じながら
こっちかな
あっちかな
僕が着地するのは
どっちだろうと
そこいらじゅうを見まわしている
りっぱなりっぱな目標も
より所もなく
ふわふわと
あくびをしたりこらえたり
目をつむっては瞬きしながら
僕の危うげな低空飛行
僕は
僕の知らないうちに
そこがどこかは知らないけれど
やがては
ふわりと地に落ちて
やがて芽吹いて
やがて咲く
黄色いきいろい
小さな花の
たっくさんの花弁の中で
ふふふ
ふむふむ
くすくすと
虫なんかにも愛想して
そこでぐんぐん根をのばし
光をいっぱい身に浴びる
てらうことなく
そのまんま
つくねんのほほん
笑い咲く
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コメント
harukaetoさん
こうして感想を寄せていただくと、励みになります。有り難うございます。
さてブログ更新しなくちゃ、写真1枚でもいいかな、だけどちょっと物足りないかな、じゃ詩でもくっつけてみようかな、と書いてみましたら、何となく出てきて、うん、詩ができちゃった、という感じです。
近頃、雨情とか八十、富田砕花など、読まざるを得なくて読んでおり、知らず知らずのうちに、受けた影響が出ているのかもしれません。
harukaetoさんのありのままの発信も、ひとつには、それもharukaetoさんの使命と思われることがございました。
投稿: 中ぶんな | 2018年5月10日 (木) 22時27分
ことばが自然とわいてきた、そんなかんじの詩ですね。
程良いリズムがあって読みやすいです。
うらやましいです、僕のほうはさっぱりことばが
出てきません。
投稿: harukaeto | 2018年5月10日 (木) 20時38分