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たんぽぽ   ぶんな詩

Dsc01832

いっしょに咲いてもいたけれど
綿毛になっちゃ仕方がない
そろそろ
お先に失礼するよ
いつ吹くかもわからない
どこに吹くかもわからない
気の向くままに浮き沈む
風の乗り物にのって
まもなく僕は旅に出る
水色の空を感じながら
こっちかな
あっちかな
僕が着地するのは
どっちだろうと
そこいらじゅうを見まわしている
りっぱなりっぱな目標も
より所もなく
ふわふわと
あくびをしたりこらえたり
目をつむっては瞬きしながら
僕の危うげな低空飛行
僕は
僕の知らないうちに
そこがどこかは知らないけれど
やがては
ふわりと地に落ちて
やがて芽吹いて
やがて咲く
黄色いきいろい
小さな花の
たっくさんの花弁の中で
ふふふ
ふむふむ
くすくすと
虫なんかにも愛想して
そこでぐんぐん根をのばし
光をいっぱい身に浴びる
てらうことなく
そのまんま
つくねんのほほん
笑い咲く




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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

harukaetoさん
こうして感想を寄せていただくと、励みになります。有り難うございます。
さてブログ更新しなくちゃ、写真1枚でもいいかな、だけどちょっと物足りないかな、じゃ詩でもくっつけてみようかな、と書いてみましたら、何となく出てきて、うん、詩ができちゃった、という感じです。
近頃、雨情とか八十、富田砕花など、読まざるを得なくて読んでおり、知らず知らずのうちに、受けた影響が出ているのかもしれません。
harukaetoさんのありのままの発信も、ひとつには、それもharukaetoさんの使命と思われることがございました。

投稿: 中ぶんな | 2018年5月10日 (木) 22時27分

ことばが自然とわいてきた、そんなかんじの詩ですね。
程良いリズムがあって読みやすいです。
うらやましいです、僕のほうはさっぱりことばが
出てきません。

投稿: harukaeto | 2018年5月10日 (木) 20時38分

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