石割桜
盛岡、12日から14日の最高気温は1.1~2度、最低気温は、-9.3~-8.2度。けさも-8。国の天然記念物である盛岡地方裁判所構内にある石割桜、この寒さによく耐えている。いまはカメラやスマホ、携帯を向けるひとも無く、周りの庁舎を見晴らしながら、薄青い空に、春はまだかと問うているかのようだ。
この石割ザクラには、とにかく咲かねばならぬ使命がある。ガンで余命幾ばくもない方が、最期に見たいといった桜であった。盛岡市の重要な観光資源ともなっている。
1932年の火災では、庭師である藤村治太郎が濡れ半纏で守り抜き、2000年には、樹木医の治療を受け、冬に向かう時期には、造園業者が高さ15mの支柱2本から76本の縄で枝を吊り、また10本の長木で支えてもらうという手厚い介護を受けている身でもある。まだまだ何とか咲いてほしいエドヒガンザクラ。咲かねばならぬエドヒガンザクラ、咲くすがたを見てもらい勇気を出してもらうために、この春も咲くであろう樹齢360年を超えるエドヒガンザクラなのである。
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