« 石割桜 | トップページ | 写真一枚 »
水の変幻掬えば指のあいだにはかなく落ちゆく水はだだっ広い空に斑点のようなかたまりを散らしてみたり方解石色の入道雲をそびえさせたり地上に黒く分厚い蓋をかぶせてみたりと風の向くまま気の向くままの変幻自在霧とも靄とも霰とも雹ともなり雨や雪ともなって山を川を流れ下るあるときは潤しあるときは湿らせあるときは形あるものをこぼちかんかんと凍てつく日には石のように硬く重く滝の落下さえ形を留めて動かない滴る水は凶器のように鋭く川べりに打ち付けられる波は飛沫は飛沫でつなぎ合わされ幾通りものガラス細工と輝く夏ともなればすべての形あるものは失せてまた黙々と川下へ川下へとひたすらに流れゆく
2018年1月16日 (火) デジカメ | 固定リンク Tweet
名前:
メールアドレス: (ウェブ上には掲載しません)
アドレス(URL):
この情報を登録する
コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。
内容:
この記事へのトラックバック一覧です: 水の変幻:
コメント