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よくふる

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 午前はなんとか持っていた空もまた雲におおわれ、この夕暮れにはまた激しい雨が。道ゆく傘を、建物を、クルマを、強かに打ちすえる。もうこれいじょうは勘弁、と思ったところで、力がすっと抜けたように弱まる雨脚。川はきょうも濁流となって、川幅をひろげ、川底をこそげながら、溢れそうな激情を堰堤のうちに辛うじて治めている。空の色と光とは沈み、破壊のエネルギーに勢いづいた水が、下流へ、下流へと、ぐわんぐわん転がりくだっていく。

 しかし、雲が切れるときはくるだろう。真夜中に雲が去れば、空には星が輝いている。地球よりもはるかに大きな星を、地球の片隅から小さく小さく、けれども確かに見ることができるこの不思議。生きていればこそだ。

 雲のあいだから、碧いそらがのぞき、光がさせば、おびただしい水滴が、球面にさまざまないのちを映しだす。花や葉っぱや青空や虹の七色。精巧でもろいガラス細工がいっせいに輝きはじめる。

 外は雨。この雨のむこうに、こんな光景を思い浮かべながら、このひと時をやり過ごそう。

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