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もしも、こんな野原にセロの音が響くとしたら。高価な賢治のセロじゃなくてもいい。こんな野原に持ってくるには、あの穴のあいたセロでいい。カザルスのように鳴らなくてもいい。齋藤秀雄を怒らせてもいい。蟻の巣穴やモグラの寝ぐらからやっと這い出たような、土の湿り気と、土のにおいをまとったような、そんな愚直な音がいい。伸び悩む草花たちもはっとする、あの嘉藤治のセロを鳴らしてみたい。
2017年5月12日 (金) 日記・コラム・つぶやき | 固定リンク Tweet
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