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オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラークラシック倶楽部ー

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  無彩色の下に、重力を笑うかに、しかし律儀に結晶の凹凸を埋め積もりゆく雪、雪、雪。杜の静けさに微かな幻の衣擦れをたてて木々の鋭さをまるめ、凍てつく川面に無心に無言のままに融け消えゆく雪、雪、雪。

  ☆  ☆  ☆

 今朝のクラシック倶楽部は、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ。大阪というと、朝比奈隆率いる大阪交響楽団だけが意識上にある。それが、1923年(大正12年)に誕生した、日本で最も長い歴史を持つ楽団があったのだ。この時代の吹奏楽団といえば、海軍か陸軍軍楽隊を前身としているはずと見れば、大日本帝国第4師団軍楽隊に発していた。51人編成。昔だから大したことはないだろうと思いがちだが、レベルは高かったはず。壮観だったろう。それが1934年から大阪市直営となり楽団員は市職員となる。2014年4月、大阪市直営から民営化。宮川彬良が音楽監督、秋山和慶が芸術顧問に就任。2015年3月には名称を「大阪市音楽団」より「Osaka Shion Wind Orchestra(通称Shion)」と改称。大阪にこのような音楽団体があることを今頃になって知った次第。

http://shion.jp/about/ に掲載してある写真の大正14年の写真は、帝室雅楽部のメンバーにとてもよく似ていると思いましたが、どなたかご存知の方、教えていただければ幸いです。この写真の著作権は切れていると思ってよいのかどうか。ここに載せたいと思ったのですけれど。

 今朝の演奏に戻って、「大阪俗謡による幻想曲」(作曲:大栗裕)を興味深く聴きました。
指揮は渡邊一正。このほかにも大変楽しい演奏の数々、直に聴いたなら手を打ち鳴らして喜んで聴いたはず。

 けさは番組を知っていて観たわけではないので、何か、呼ばれたという感じがしました。しかも、続く名曲アルバムは、琵琶、ちょっと不思議な気がしました。

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