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音の輝き

けさのクラシック倶楽部 

川久保賜紀 バイオリン・リサイタル ▽【出演】川久保賜紀(バイオリン)、江口玲(ピアノ)【曲目】ベートーベン:バイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品12第2から、バイオリン・ソナタ第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」【収録】2016年4月23日 フィリアホール(「クラシック倶楽部」から転載)

 2002年、春にNYS CLASSICSより発売されたソロアルバム、「Dear America,」はレコード芸術から特選盤に選ばれ、「極上のエンターテイメント」「ガーシュインの霊が乗り移ったかのよう」と評された。また、二枚目のアルバム、「巨匠たちの伝説」(2003年6月発売)はカーネギーホールオープン時にステージ上にあった1887年製のピアノを使用し、カーネギーホールで録音された。このCDもレコード芸術誌から特選盤の評価を受け、二枚連続選出の快挙となった。
 三枚目のアルバム「Pictures at an Exhibition」(ホロヴィッツ版を演奏)は2006年7月に発売され、レコード芸術からは準特選の好評を得ている
(「江口玲、プロフィール」から転載)

 演奏がすばらしいことは言うまでもないのですが、きょう使用のヴァイオリンの音が、ああ、これはいいなと、弦の倍音、明るく繊細で、耀きを放っている旋律に惹き込まれたのですが、久方ぶりに、この楽器は誰の? と。それで下記に財団、その他から貸与を受けている方々を見たのですが、川久保さんのお名前はありませんでした。TVで名器とふつう(かなりよい音色)のヴァイオリンの聴き比べを見たことがありますが、必ずしも一通りの回答ではなかった。名器ではなくとも、優れた演奏家の手にかかれば、すばらしい音楽を奏でられるという感じも。ただ、やはり名器は名器。ストラディバリ・サミットコンサートを聴きにいったことがありますが、やはりすばらしかった。ましてプロならみなが。川久保さんのが貸与かご自分の名器かはわかりませんが、すばらしくきれいな音色でした。
 江口さんがピアノに立てかけた楽譜、あれはタブレットなんでしょうか、はじめてみましたが。これからはこんな景観になっていくんでしょうか。ふつうの楽譜、ページがはらりと捲られる紙の感触のほうがピアノにも優しいと感じるところ、そう感じる私がもはや骨董品になってしまったのでしょう。ひび割れた骨董品とまでは言われたくないものですが。

 ☆
日本音楽財団から【貸与を受けている日本人のアーティスト】
竹澤 恭子 1710年製作ストラディヴァリウス “カンポセリーチェ”
諏訪内晶子 20世紀ヴァイオリン界の神様ヤッシャ・ハイフェッツが愛用していたストラディバリウス「ドルフィン」。
樫本 大進 1722年製ストラディヴァリウス「ジュピター」
庄司紗矢香 1715年製ストラディヴァリウス「ヨアヒム」
川久保 賜紀 1736年製ストラディヴァリウス「ムンツ」。
安永 徹 1702年製ストラディヴァリウス「ロード・ニューランズ」
東京クヮルテット ストラディヴァリ「パガニーニ・カルテット」
石坂 団十郎 クロンベルク・アカデミーより貸与。W.シュナーベル作1997年製チェロ
日本音楽財団より貸与。ストラディヴァリウス1696年製チェロ「ロード・アイレスフォード」
【日本音楽財団以外から貸与】
五嶋みどり ㈱林原共済会から終身貸与。1734年製グァルネリ・デル・ジェズー “エクス・フーベルマン”.

 五嶋 龍 日本のNPO法人イエローエンジェルから貸与。1715年にストラディバリが製作した伝説の名器「エクス・ピエール・ローデ」。

 戸田 弥生 小野グループからの貸与。1694年製ストラディバリウス「スギチェリ」 
川井郁子 大阪芸術大学所蔵より貸与。1715年製作ストラディヴァリウス

日本音楽財団が保有しているのはストラド(アントニオ・ストラディヴァリウスの作)が18丁(バイオリン14丁・チェロ3丁・ビオラ1丁)、デル・ジェス(グァルネリウス・デル・ジェス作)のバイオリンが2丁で計20丁です。
(以上、「ザ・オーケストラ 」から転載)

 ヴァイオリン製作者は多くいらっしゃるにもかかわらず、名器中の名器は1600,1700年代に製作されたものばかり。いまの技術、科学の力をもってしても作ることができないのが不思議です。ピアノにしても、海の向こうからいったい何台のスタインウェイが持ち込まれているものか、何とか日本でスタインウェイに匹敵する、或いは凌ぐピアノを開発できないものか、と思うのだがと書きつつ、書くまでもなく日夜最大限の試みが為されているはず、それでも叶わぬところを見ると、楽器製作は、神秘中の神秘としか思えない。

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