途轍もない矛盾

自分の外に向かっての思いやりというものがどの程度であるのかには甚だ自信がないけれども、年越しというこのときに、はて何を書こうかしらんと思いめぐらすうちに、このような難民の方々のすがたが浮かんだ。いつの時代にも対極を生きる人々が存在する。納得できる答えがない。報道されているのはほんの断片にすぎない。事実はもっと目を覆うほどに過酷なのだ。そして世界は、徐々にこのような人々を排除する流れにある。冷静な解説を聞きながら、ニュースの内容の深刻さ酷さに、はじめのうちは涙し、何かせねばと思う。しかし災害、テロ、戦禍をあまりにしばしば画面に紙面に見るうちに、どこかが麻痺していくのにははっとさせられる。甚だしくは、一瞬、わが身にもこの国にも及ぶとなれば、何とか防がねばと無意識のうちに思ってしまったが、これがまさしく人の罪というものだろう。なぜこのような両極が存在するのか、この人たちが窮状に耐えかねて、平穏無事に暮らす人々にとって問題と判断される行動を起こせば、こんどは警察、軍隊が鎮圧と称して銃口を向けるのだろう。これもまた昔からあったパターンなのだ。途轍もなく矛盾に満ちている。せめてクリスマスや復活祭、正月だけでも、このような方々に心身の休むときがあるようにとの思いになった。
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