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クラシック倶楽部ーフルート、トロンボーンー

クラシック倶楽部10月26日。カール・ハインツ・シュッツ フルート・リサイタル ▽ウィーンフィルの首席ソロ奏者シュッツが登場 ▽【出演】カール・ハインツ・シュッツ(フルート)、村田千佳(ピアノ)【演奏曲】ハイドン:フルート・ソナタハ長調 作品74、ブラームス:フルート・ソナタ変ホ長調 作品120-2、プロコフィエフ/シュッツほか編:「ロメオとジュリエット」組曲から 【収録】2015年2月5日武蔵野市民文化会館小ホール 

 自分のための備忘録として演奏内容を転載している。
 画面の解説に、ブラームスのフルートソナタが、「クラリネット奏者ミュールフェルトの演奏から霊感を受けて作曲された」とあった。ミュールフェルトとは何者なのか。これもすぐに出てきた。ブラームスと彼がいつ出会ったか、俗説とまでいえるかどうか通説とでもいったらいいのか、それと正論と思しき洞察が出てきて面白い。斯くまでブラームスを魅了したミューンフェルトの音源は残ってはいない。が、このページでは次のように述べている。

 オッテンシュタイナー製のベールマン式クラリネットから紡ぎだされるその音は、甘く、繊細で、温かく、素朴な音色だったという。また、ヴァイオリンからクラリネットに転向したミュールフェルトの演奏は、かなり伝統から外れた独特のものだったらしく、ヴィブラートを多用して思い入れたっぷりに吹いたようだが、音楽的な解釈も大変優れていたので、その表現方法を学ぼうとクラリネット以外の演奏家も彼を訪ねたそうだ。当時の名ヴァイオリニスト、ヨアヒムですら、「表現力ではミュールフェルトに適わない」と述べたという。
 何れ創作のインスピレーションをもたらす存在がクリエーターにとっていかに重要であるかをここでも想わせられた。

10月27日。ミシェル・ベッケ&ヨルゲン・ファン・ライエン トロンボーン・デュオ・リサイタル ▽【演奏曲】ソナタ ト短調 作品2第8(ヘンデル)小品 変ホ短調(ロパルツ)カプリッチョ・ダ・カメラ 作品35(クロル)ロマンス(スヴィリドフ)オブリヴィオン(ピアソラ)ヴィオレンタンゴ(ピアソラ)おぼろ月夜(岡野貞一) ▽【出演】長尾洋史(ピアノ)▽【収録】2014年3月3日/紀尾井ホール

 
今朝は、トロンボーンの可能性の大きさを。オーケストラの1個性ではなくトロンボーンとしての可能性、これにもピッコロ、ソプラノ、アルト、テナー、バス、コントラバスなどの各トロンボーンがあり、広く音域をカバーできる。何れ管楽器の多くは、弦楽器のように広く音域がカバーできる類似楽器があるようだ。製造は世界に15社あるようだけれども、所謂名器がどこの製作楽器であるのかわからない。スヴィリドフのロマンスはプーシキンの「吹雪」のための挿画的な曲。吹雪のよい朗読音源があったので聴いてみる。
 
スヴィリドフ彼の師はショスターコーヴィッチ。同じく、体制には同調しなかった。
 最後にていねいに演奏してくれた「おぼろ月夜」心にしみました。

 こうして聴いたあとにも、その関連で楽しむことができました。
 この番組のあとに、べートーヴェンがクロイツェル・ソナタを生んだ住処
パスクワラティ・ハウスが映し出され感謝!

  ☆  ☆  ☆

 それにしても、辻井伸行さんのカーネギーホールデビュー盤収録の辻井さんの作曲による「それでも生きていく」、ほんとうに涙が出ます。それでも生きていく。誰の心にもある想いでもある。敷衍すれば、何があろうと、どんな困難があろうと、どんなに傷つこうと、それでも生きていく、生きていきましょうと励まされるのです。きのうも聴きました。きょうも聴きました。

 

 

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