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生き物の中に全く役に立たないものはいない

 金木犀の香りがしている。

「金木犀の無料画像」の画像検索結果

 無料画像をちょっとお借りした。花自体は目立たない。庭に出たときに香りが漂ってきたところで、ことしも咲いてくれたと木に近づいていって花をたしかめる。小さなオレンジ色の小さな花。結実を見ないのは雌雄異株だからで、日本には雄株しか入っていないというのはほんとうだろうか。金木犀の香りの成分のうちγ-デカラクトンはモンシロチョウなどへの忌避作用がある(.wikipediaより)という。ならば蚊へはどうだろうか。金木犀とさまざまな虫との相性を知りたく思うのだが。
 いま蚊取り線香の原料ともなっている除虫菊を思い出し、当たってみると、除虫菊の茎を燃やしたとき(これも茎だけではなかろうという気はするけれども)に発生する煙には殺虫力があるが、植えておくだけでは殺虫効果はなく、ある程度の虫よけにはなるということだ。
 アゲハやモンシロチョウにはたくさん翔んでいてほしいと思い、蚊には発生しないでほしい、何ということだろう、蚊は全面的に悪者扱い。蚊が役に立っている部署はないのだろうかとさらに当たってみると、


カの幼虫(ボウフラ)は水中の微生物を食べます。

ボウフラが完全にいなくなると、水質が悪化する水域もあるかもしれません。
それからボウフラは魚類(メダカやフナなど)の重要なエサでもあります。
成虫も他のいろいろな昆虫のエサになります。


生態系を構成する生き物の中に、全く「役に立たない」ものはいないと思います。


とあった。

 わが家の庭にもかなりの昆虫が棲息していることは厚みのある合唱でわかるのだが、この昆虫たちが蚊を食べても、それでも圧倒的にことしは蚊が多いと感じているのは、何度も刺された被害者意識からで、案外それぞれの個体数は自然のバランスがとれているのかもしれない。

 蚊によるジカウィルス感染が出たときには、やはり蚊の敵に回らざるを得なくなるのでしょうが、「生き物の中に全く役に立たないものはいない」とは、奥深く素敵な言葉だと思われます。

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