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ペーター・シュライアーの『ヨハネ受難曲』を聴き終えて

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 宇宙の一角にありながら全人類をおおう大曲、聴き終えて先ずこのような感想を持った。第40曲にさしかかったとき、この曲を歌う者のうち、いったい誰がいちばん光栄だろうかと考えていた。やはりイエス・キリストを務めるバスだろうか。テノールが務める福音史家もそうだろう。バリトン務めるペテロ、ピラトだって。アリアを務めるそれぞれも。しかし天的な香りに歌い上げるコラールのすばらしさ。とどのつまり、こういうことだ。この演奏に参加できた人々はみな神の栄光に浴するのだ。もしこの演奏に参加する全員がまことの信仰をもって歌うなら、それは地を揺さぶり、天を沸かせるものになるだろう。
 
 これは、『ヨハネ受難曲』のDISC1を聴き終えたときに、主人がある方から聞いたと教えてくれたのだが、盛岡の某合唱団で、何といま、この曲を練習しているらしい。自分がこの曲を聴く光栄に与る資格があるかどうか甚だ怪しいところではあるが、いずれこの時宜には驚いてしまった。幸いカール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団のDVDも所蔵している。これはほんとうに自慢しても許されるのではないかと思う。当初の予定通り、シュライアーの『クリスマス・オラトリオ』を聴き終えたなら、取り掛かろう。

 いま聴き終えたペーター・シュライアーの盤の巻末には、付録として1725年稿からの3つのアリアが含まれている。そのうちの 第19Ⅱ曲アリア(テノール)の歌詞の一部を自分のために写して締めくくろうと思う。

もし辛い鞭打ちの
測り知れない数をかぞえられるなら、
おまえたちの罪の数も数えてみなさい。
こちらのほうがずっと大きいことを悟るだろう。
                   【樋口隆一訳】

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