ヴィドヴィチ & 大井利江

九月も半ば。例年は八月の下旬に咲く百日紅がいま真っ盛り。夏の暑さが戻ってきたような汗ばむ一日となった。か細い虫の音の遠くに、八幡宮のお囃子が聞こえている。それもまもなく止むだろう。きょうは十五夜、満月と見える月が煌々と掛かっている。
まだ習慣とまではなっていないと思うけれども、またもやクラシック倶楽部。アナ・ヴィドヴィチのギター演奏。バッハの『無伴奏チェロ組曲』をなるほどギターではこのようにと何気なく耳を傾ける。アグスティン・バリオスの『大聖堂』になって、ひきこまれました。私が適切に言い表そうと時間をかけるよりも、上記のページを転載しておきます。
(1)プレルディオ(2)アンダンテ(3)アレグロの三楽章から成ります。アンダンテとアレグロはウルグアイのモンテビデオの大聖堂で着想(オルガンで
バッハが演奏されていたという)し1921年に作曲、プレルディオはキューバのハバナの大聖堂で着想し1938年に作曲。アンダンテは大聖堂に集まった信
徒たちの祈りの念、アレグロは祈りを終えて外の通りへ出て行く人々の感動の余韻をとどめた足取りを表現。
それと、『アランブラ宮殿の思い出』、ヴィドヴィチが、トレモロの美しさをはなしていましたが、このトレモロを滑らかに演奏するのはとても難しいのだとか。『アランブラ宮殿の思い出』は曲としての難易度は高いとはいえないようですが、正しい右手のタッチを習得していない人にとっては難しいということになるらしい。
楽器を弾くすがたは美しいと思いますが、ヴィドヴィチを録るカメラワーク、さまざまな角度からのすがた、彼女の音楽性との交錯ができていたように思います。美しい映像でした。
☆ ☆ ☆
岩手県の代表、大井利江さん、リオ入りしてその後どうなったの? それが夕方のニュースでは、砲丸投げで7位入賞。68歳でですから底知れぬ底意地という感じが。何と4年後の東京も視野にあるらしい。たしかにこの方なら再び過酷な練習もやり遂げるのでは。誰もが輝きたい、しかし誰でもが限られたメダルを獲れるとは限らない。しかし可能性を夢見るなら、どこまでもやっていただきたい。たとえ72、76と齢重ねるとも。出場者の最高年齢記録にも併せて挑戦していただきたいと思ったことです。
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