クラシック倶楽部 & 大信田時子さんの近作
クラシック倶楽部、9月19日放送「庄司紗&メナヘム・プレスラー デユオ・リサイタル」 で、メナヘムさんは「音楽のインスピレーションは授かるのを祈るばかり」、「音楽の神髄に触れるには生涯学びづけなければならない。それは若者でも90歳 でもおなじこと」といっておられました。また庄司さんは、ブラームスの「バイオリンとピアノのためのソナタ第1番 ト長調 作品78」を弾くにあたって、「ブラームスのヴァイオリン曲の傑作」「ブラームスの思慕の情がたわってくる…窓際に座って窓を見つめているブラームスが浮 かぶ。過去の美しい思い出に浸り、また現実に引き戻され、また思い出に浸っている」などと曲想を述べています。
メナヘムさんのショパンの「ノクターン嬰ハ短調遺作」、心打たれました。
20日放送「有希 マヌエラ・ヤンケ&エマヌエーレ・セグレ デュオ・リサイタル」 ピアソラの「タンゴの歴史」、面白い。
21日の今朝は、「トー マス・ツェートマイヤー バイオリ・リサイタル」。パガニーニの「24の奇想曲」からの抜粋。彼がいうに「即興のようではあるが、完全に練り上げられた作 曲である」と。自身のアレンジも入っているとのこと。一瞬、ヤッシャ・ハイフェッツが浮かびました。パガニーニ、息をのむ超絶技巧、そして時として音と音 の間隙にすとんと嵌った闇を感じることがあるのは、もしかすればパガニーニに関する先入観のせいかもしれない。
クラシック倶楽部のあとに名曲アルバムが続くのですが、いつもはさらっと観ているだけ。それがきょう気づいたのは、「月の砂漠」の作詞者のこと。加藤まさを。大正のことだから海外には行ったことがなく、アラビアの砂漠は見ていない。それがラクダに乗った王子さまとお姫さまの挿画と詩を講談社の「少女クラブ」に掲載。これに佐々木すぐるが曲を付ける。砂漠のモチーフは御宿海岸であったとか。見なくとも、むしろ見ないですこしばかりのモチーフを手掛かりに想像する方がイメージが膨らむことはある。必ずしも、どこに行けないから、何がないから創作活動ができないというものでは決してないように思う。
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今回は札幌にある絵画クラブと水曜デッサン会の交流展でした。
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