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クラッシック倶楽部

 けさの「クラッシク倶楽部」は、ウェールズ弦楽四重奏団。正直なところ、カルテットは近ごろ食傷ぎみだった。2,3分遅れでスイッチ・オン。ところが、流れくる音が実に新鮮だった。この四人のそれぞれの求めている音、次はこうだぞ、ここはこうなんだ、という求めをすでに互いがほとんどの場合に心得ており、互いに得心する音を出しあう、出しあえる連続で、それが一連のメリハリの効いた心地よい楽曲を為しているという感じがした。特にウェーヴェルンの『5つの楽章/6つのパガテル』とモーツァルトの『弦楽四重奏曲第19番不協和音』、新鮮であり興味深く惹きつけられた。

 思い返せば、この番組は、なかなか視聴する機会がない作品を改めて提供してくれている。いまだに有り難かったのは、日本人作曲家名作選。山田耕作では、当時の貴重な映像を交えての解説があり、当時作曲しても日本では演奏できなかた、演奏できるほどのオーケストラが日本には存在していなかった1912年作曲の『序曲ニ長調』、西欧の作曲家の作品かとも聞こえるこのオーケストラ作品には、山田耕作の偉大さを再認識させられた。交響詩『曼荼羅の花』、『交響曲ヘ長調 勝鬨と平和』と、あのような時代にこれだけの作品を遺したことに改めて崇敬の念が湧いたのだった。
 その前であったか後であったか、伊福部昭の作品紹介もあった。アイヌに題材をとった『シンフォニア・タプカーラ』が1926年当時のアイヌの踊りの芸術世界の映像とともに聴くことができた。
 武満徹も勿論組まれていた他、まだ何人かあったと思うが見逃してしまった。いまだに惜しかったという思いがある。

 男声合唱シリーズあり、管アンサンブルシリーズあり、ピアノソナタあり、西本智実以来、日本女性指揮者の活躍はどうなっているのかと思いきや、小林恵子の登場があるなど、自分の盲点、死角となっている局面を壁の向こうから引き出し、映し出し聴かせてくれるという点で、大変ありがたい番組となって
いる。

 真昼、30度の暑さ、非生産的な思考にどうどうめぐりしているよりはと、唯一の玩具であるパソコンに音楽の徒然を打ち込んでみた。

 

もうすこししたら、それこそ『マタイ受難曲』のDISC3を鳴らしてみよう。

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