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宮澤賢治生誕120年に寄せるチェロ演奏ー伊藤悠貴/渡部宏ー

 連日、TVのはなしばかりでもなかろう、でもちょっと、と「クラッシック倶楽部」をスイッチ・オン。それが何と花巻市での録画。2016年6月に花巻市文化会館にチェリスト伊藤裕貴が来ていたのだ。14世紀に発見されたという花巻温泉のこと、わんこそば、そして、ことしが宮澤賢治の生誕120年であることが紹介され、あの広々とした稗貫の田園が映し出されては、もうここで切ってしまうなどできようはずがない。
 花巻市には7年間住んだことがある。田植えが終わり、ようよう根付いた頃、晴れた日に散歩すると、鏡のような田圃に真っ青な空が落ち込み、水の面に悠然と白い雲が流れる。それは清々しかった。きのうは愛媛県の収録を届けてくれた番組が、きょうは岩手県花巻市に飛んでくれたのだ。
 ブラームス『調べのように』。ポッパー『ハンガリー・ラプソディ』、数年前に渡部宏先生のポッパーを聴いたとき、非常に印象的だったのを思い出した。伊藤さんが、「音によって文学を表現する」「音を使って文学を創れたら」といわれたが、わたしはこの逆をやっているなと苦笑、音楽を言語で表現することの何という難しさ! 
 「セロ弾きのゴーシュ」の『インドの虎狩り』に見立てての選曲はハーツェルの『エッシーの踊り』、『愉快な馬車屋』に見立てての選曲はチャイコフスキーの『ユーモレスク』。シューマンの『トロイメライ』、ポッパーの『ハンガリー狂詩曲』、ここで、ポッパー自身がプラハ出身の名チェリストであるとの解説があり、なるほどと思った。チェロをよく知る作曲家であるからこその作品なのだ。最後はラフマニノフの『チェロソナタ ト短調』、伊藤さんが、この曲を初めて聴いたときは大変な衝撃を受けたという。「生まれ変わったらこの曲になる」と仰っていた。

 きょうの夕方、これもTVのはなしで恐縮ですが、何と、チェリストの渡部宏先生が出演していました。やはり賢治の生誕120年の関係でイーハトーブ館に招かれてのこと。ちょうど花巻市のヴァイオリン教室の主宰者であり、コレルリ弦楽合奏団を創設し、花巻市民文化会館のこけら落としをなさった佐久間宏夫先生の卒寿のお祝いがあったその翌日です。パーティー会場で菊池優子先生が皆様にコンサートのチラシをお配りしていました。用事がある盛岡に一旦帰ってまた出直すのはちょっと厳しい、結局その厳しいまま、残念ながらコンサートを聴くことはできませんでした。それが今夕TVに。ところがそれも、折あしくとはいえません。いつもお世話になっているお客様ですので、そのお客様が来られたことで、また地域関連の会場に関わる電話も掛かってきたことで、大方を聞き逃しましたが、しかし『トロイメライ』を聴くことができ、感謝でした。渡部先生は中学に進学する直前まで村井正一氏にチェロを習っておられました。現在、東京ヴィヴァルディ合奏団の音楽監督でいらっしゃいます。

 

 

 
 

 

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