ピアニスト田崎悦子
ピアニスト田崎悦子、1941年生まれ。
けさ5時すこし過ぎに、きょうのクラッシック倶楽部はなに? とTVのリモコンを押すと、直截な言い方になるけれども、年齢をそのまま感じさせる肩、背中のあいたドレスでベートーベンのソナタ第32番を弾いている。ピアノはべーゼンドルファー。それが齢相応の指先から描出されていく一音一音に自然の息吹がやどり澄み切っている。瞬時に引き込まれた。彼女の歩んできた華々しい音楽人生を知ったのは、この演奏を聴き終えてネットをたどってみてからのこと。しかし、そのような世に映しだされてきたすがたとはまた違った内面的な音楽人生が伝わってくる。彼女の演奏を聴くうちに、彼女のありのままのドレスすがたが、演奏のもたらす効果と相まって、あたかもそこに一つの芸術彫刻、生きた彫像が動いているように見えてきたのです。
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