« 中はんぱ | トップページ | 芽、芽、芽 »

農家を訪問

  今日は盛岡市が企画した「盛岡の農業」に参加、田鎖農園とみかみ農園を訪問。
 田鎖農園ではハウスでのサンチュ、三つ葉、水菜、ベビーリーフ3種の水耕栽培を見学。水面に発砲スチロールに穴をあけ、種がとどまる工夫をして播種。酸素を送りこんだ水は、水が腐食するのを防ぐために、発砲スチロールの下で絶えず動いている。

P1140030

P1140023

 次は、収穫したコメを、籾殻をつけたまま保存しているところ。この保存方法で一定の室温に保つための電気料などの経費が節約できる。できるだけ出荷直前、または食べる直前に精米する。
 この農園のコメの食味は魚沼産のコメとそれほど遜色はないが二等米とされている。それは、カメムシの駆除用の農薬などを使っていないために見た目に差がつくため。
 

P1140033

 みかみ農園では、いちご、りんご、ミニトマト、ブルーベリー、水稲などを栽培。1万株のいちごを栽培。
 いちごの需要は冬場だけではなく夏場も多く、生産量が少ないために輸入に頼っている。最近は北海道で夏いちごの栽培面積、出荷が増えているがまだまだ少ない。何とか3年後を目途に夏場のいちごの収穫量を増やすことが今後の課題だとか。いまは冬からの収穫が一段落しつつあるところ。最盛期にはもっとすばらしい見事ないちごがたくさん。こんなシーズンにお見せして申し訳ないと仰っていました。

P1140036

 現在の盛岡地域では、販売農家が2,781戸、自給農家が1,300戸、合計4,081戸。合計面積は781,319aとなっている。

 この国の食料自給率は平成26年度で39%。6割以上を輸入。輸入先に大干ばつでもあれば食は絶たれる。バスで隣り合わせたご婦人が、娘さんご夫婦が安定したサラリーマン生活を捨てて岩手に帰り、農業に転じたと嘆いておられた。しかし、わたしは内心ありがたいと思った。今はもうすっかり軌道に乗り、作物を出荷しておられるという。

|

« 中はんぱ | トップページ | 芽、芽、芽 »

農業」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 農家を訪問:

« 中はんぱ | トップページ | 芽、芽、芽 »