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写真は城跡の薔薇園で。「マダム・ビオレ」。作出年1,981年、作出者寺西菊雄、作出国日本。
けさは小雨がぱらついていた。目覚めたばかりの人気のない街は、街路樹もバス停もみな人待ち顔にたたずんでいる。秋の雨は何かをはぎとり持ち去りゆくけれども、六月の雨は何かを潤し育てのびゆかせる。うめの実はあおく、すぐりの実もあおく、どの実もその枝葉のままのあおさ。こんな日は、語ることなく身じろぎもせず、自らを照らす光の照りいずる刻を、ただあおいままに待ちわびている。
2016年6月13日 (月) 日記・コラム・つぶやき | 固定リンク Tweet
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