5年
東日本大震災から5年。実は今朝は、3・11であるという自覚がなく、きょうやるべき事は何々だったろうか、あれをしてこれをして、こんな事で頭がいっぱいだった。午前は印刷用紙をひと箱で買い込み、日用雑貨を見、春の苗などを見るうちに、薔薇、「ブレーメンの音楽隊」という意味の名の薔薇が目に留り手に入れる。
近日中に配り、或いはお送りしなければと思っていた文芸誌、ご協力いただいたお礼方々数件の玄関先にお邪魔する道すがら、銀行、庁舎に弔旗が掲げられているのを見たときに、うっと痛むような心境になった。3・11! 忘れてはならない事ではある。しかし、あの痛み、この痛みが薄れかけている(被災された方々にとっては忘れられるということはないのだが)ときに、また3・11が巡り来ることによってまざまざと痛みを伴って思い出させられ、悲しみや苦しみを新たに刻印せざるを得ないという側面を覚えた。
身内を失い、きょう沿岸に出かけられた隣人に、ささやかな花をお届けした。再び5年前を克明に思い出され、やり場のない手に余る悲しみのうちにおられる事がわかる。そのような前にはことばの無力さ、為す術がない非力さを自覚するのみであった。
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