シンフォニエッタ盛岡、もりおか歴史文化館で演奏
きょうはすっきりとした青空。そして心地よく青く透明な風が、散りゆく枝先を軽やかに巡回しておりました。
あれやこれやで動きまわっておりましたが、開演15分前にこれは大変と自転車を飛ばし滑り込みセーフ。
カメラが持ち主にならい視力が弱くなったか、素敵なお三人に靄がかかってしまい、ためらいつつもアップ。
コンサートミストレスの宮野さんの挨拶でスタンバイ。今回は「古の音と今の音」というテーマでした。羊の腸でできた弦(生ガット)のチェロとヴァイオリンを見せてくださいました。この弦は音程が狂いやすく調弦が難しいとのこと。またチェロにはエンドピーがなく脚で挟んで演奏するそう。たしかに調弦には随分と神経を使っておられたような。ヴァイオリンの方は顎あてが無く弓が2㌢ほど短いと宮野さん。ともに穏やかな優しい音色、気持が和みました。羊と聞いたせいか、それこそ朝もやに羊が動いている情景が浮かんだ「G線上のアリア」でした。しかしこの腸弦は奏者にとってはけっこう弾きにくいのではと思いました。バッハの無伴奏も味わいがありました。また畑村さん仰るに、昔は大きくない部屋で演奏したのでこの楽器で足りており楽しめたが、今ある2000人規模などの大ホールに対応できるのはやはり「モダン」という新しい楽器で、大きめの音が出るように調整して作られてあるそうです。畑村さんが家で演奏を楽しまれるときには、古の、バロックの楽器を用いておられるとか。今回で音の違いをはっきりと把握できたのはこの秋の収穫の一つとなりました。
また鈴木さんは一貫して伴奏を務められましたが、ストンストンと心に落ちる語りかけてくれる音の滴、心地よいものでした。感謝です。
「天空の城ラピタ」、「となりのトトロ」、この曲が生まれてからもう30年も経っていたとは。真剣に見ていた幼い頃の子どもたちの表情を思い出し胸が熱くなりました。
食糧難になっても羊の腸は食べません。こんなに優しい音を出してくれるものは食べられません。新たなシンフォニエッタの魅力発見!!
有難うございました!!
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