きょうのことば 『種まきのたとえ』
雀でしょうか、起きたばかりの鳥のさえずりが聞こえています。以下の一文を書き終えていま6時。うすぐもりの空のもとに、カラスが鳴きながらビルから木々へとわたり、通勤車輛が行き交う音もしてきました。新しい朝が来ています。
先週日曜日のインマヌエル盛岡キリスト教会(℡019-646-2924)國光勝美牧師のおはなしのポイントをおつたえします。
聖書引証 マタイ伝13:1~23
3 イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。
4 蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。
5 ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を出した。
6 しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
7 ほかの種は茨の間に落ち、茨が伸びてそれをふさいでしまった。
8 ところが、ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。
9 耳のある者は聞きなさい。」
10 弟子たちはイエスに近寄って、「なぜ、あの人たちにはたとえを用いてお話しになるのですか」と言った。
11 イエスはお答えになった。「あなたがたには天の国の秘密を悟ることが許されているが、あの人たちには許されていないからである。
12 持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。
13 だから、彼らにはたとえを用いて話すのだ。見ても見ず、聞いても聞かず、理解できないからである。
17 はっきり言っておく。多くの預言者や正しい人たちは、あなたがたが見ているものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いているものを聞きたかったが、聞けなかったのである。」
18 「だから、種を蒔く人のたとえを聞きなさい。
19 だれでも御国の言葉を聞いて悟らなければ、悪い者が来て、心の中に蒔かれたものを奪い取る。道端に蒔かれたものとは、こういう人である。
20 石だらけの所に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて、すぐ喜んで受け入れるが、
21 自分には根がないので、しばらくは続いても、御言葉のために艱難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう人である。
22 茨の中に蒔かれたものとは、御言葉を聞くが、世の思い煩いや富の誘惑が御言葉を覆いふさいで、実らない人である。
23 良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結ぶのである。」
≪おはなしのポイント≫
畑や庭にはよく雑草が生えます。雑草を取る時に、雑草に追われるように取るのではなく、雑草を追うように取るのがよいそうです。
ちょっと油断していると、心の中に雑草が生えてきます。それを放っておくと雑草がどんどん増えてゆきます。心をよい土壌に保つには、生えてきた雑草をすぐに取り除く注意深さ、勤勉さが必要です。肥料を入れることも大切です。化学肥料にするか有機肥にするかは、その時の状態によります。
聖書のおことばは、優れた心の肥料です。スポルジョンの「朝ごとに夕ごとに」といった聖書の副読本ともいうべき霊想書も有益ですが、何といっても、聖書のことばに直に触れることがいちばんです。読んでいて恵まれたところには赤線を、警告をいただいたところには青線を引きながら読むなどすれば、より一層心に留まります。
また種まきという行為についてですが、4,5,7,8節には、「種が……に落ち」とある。私たちがまくときには種はそこかしこに落ちるものである。しかし、19,20、22、23節には「蒔かれた」とある。これはイエスさまが蒔いてくださるということです。私たちが落した種にイエスさまが関与してくださる。イエスさまが蒔いてくださっているのです。
落された種が、たとえ屑かごに捨てられてあったとしても、失望することはありません。
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