備忘録
きょうは備忘録として記しおきたい。
午後に近くのお茶に参加した。柄にもなくお茶席に。先生は徹頭徹尾こだわりをお持ちで、掛軸、生け花、茶道具ともに私には過ぎたるものばかり。
台風23号の影響だろう、風が吹くたびに茶室の戸がカタカタと鳴る。どなたかいらしたのかなと耳を澄ます。やはり風のいたずらだ。それからしばらくして、また戸口がカタリと鳴り、こんどはほんとうに誰かいらした。明るい声をひびかせて入ってきたのは○○さん。80は過ぎておられるが風のように飄々としている。私のとなりに着かれた。私の心に讃美歌503番が通った。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
昔日、絵画教室で知り合った友だちがいる。2、3年のブランクを経つつもこれまで続いている。その友だちが最近言ったことだけれども。「小学生の時亡くなった弟と父が私のところにいることがある」。これを彼女の妄想だと片づけてしまう気は私にはない。弟さんは、姉である彼女にとても懐いており、どこへ行くにも付いて来たという。お父さんは、彼女の誕生日には必ずプレゼントを準備してくれていたようだ。いつも心に掛け心をくだいてくれていたという。
彼女は今も、弟さんやお父さんの愛を受けながら生きている、私にはそう思われた。彼女のところにいる弟さんやお父さん、それは、とりもなおさず弟さんやお父さんの愛情がいまもって生きているという事なのではないか。愛されたという記憶はいつまでもその人を支え生かすのだと教えられた。
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