きょうのことば 『祈りを共に』
19日未明、「安保法案 参院特別委で可決し成立」。多数の“勝利”です。キリスト教会は圧倒的に少ない。しかし、ひとりでも過酷な状況下で勝利した先達がいます。シベリア抑留でも、絶望的なラーゲリで明るさ、希望を失わなかったのは、歌うひと、祈るひとだったと証言された方がいます。
聖句引証 ルカ伝22:39~46
39それからイエスは出て、いつものようにオリーブ山に行かれ、弟子達も従った。40いつもの場所に着いたとき、イエスは彼らに、「誘惑に陥らないように祈っていなさい。」と言われた。41そしてご自分は、弟子達から石を投げて届くほどの所に離れて、ひざまずいて、こう祈られた。42「父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください。」43すると、御使いが天からイエスに現れて、イエスをちからづけた。44イエスは、苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた。汗が血のしずくのように地に落ちた。45それで、彼らに言われた。「なぜ、眠っているのか。起きて、誘惑に陥らないように祈っていなさい。」
以下に、先週のインマヌエル盛岡キリスト教会(℡019‐646-2924)國光勝美牧師の説教のポイントのみをおつたえします。
4年前の3・11をも含め、このところの大きな自然災害の報道を目の当たりにするとき、これがまさしく人間の罪の帰結であることを悟らねばなりません。ではどうしてあの人が助かり、この人は亡くなってしまったのかといった疑問もあるでしょう。しかし、聖書の中に記されているノアの時代もそうでした。世の中が堕落しきったとき、神は、神の前に正しく生きたノアとその家族と動物を各々一つがいを箱舟に乗せて救い、その他はみな滅ぼされました。
ノアが丘の上で舟を造っているのを見て、人々はあざけりました。しかし神の裁きが来る。そして、いまは、ノアの箱舟ではなく、まことの救いの箱舟である主イエス・キリストの十字架の贖いがあるのです。私たちには、この十字架の救いを、今の世に力強く提供していく使命があります。皆さまとご一緒に、切に祈って、伝道のわざを進めたく願っております。
祈りについての理解が、私たちの働きを大きく左右します。ルカ22:39~46から、このことを学びましょう。登場する場所は、イエス様が祈った場所として有名なゲッセマネです。ゲッセマネの祈りの数時間後には捕まえられ、金曜日には十字架につけられることをご存じのイエス様の祈りの苦しさ、激しさ。御使いまでが天から力づけました。鬼気迫る真剣勝負の祈りです。
39「いつものように」40「いつもの場所に」とあります。いつものように行かれた。ゲッセマネはイエス様にとって、「いつものように」、「いつもの場所」だったのです。これがイエス様の力の秘訣、イエス様の働きの源泉でした。「祈りなくしては私は何もできない」とイエス様は言われました。言うだけではなく、実際にそれを弟子達に表わしておられたのです。
イエス様が公生涯に発たれるとき、荒野で悪魔の試練を受けました。イエス様ほど悪魔の厳しい試練に遭われた方はいらっしゃいません。悪魔は手を変え品を変えてイエス様を誘惑し、十字架からイエス様を遠ざけようとし、十字架の救いを完成させまいとしました。イエス様はその時、ゲッセマネで血の汗を流しながら祈られました。弟子達に、この祈りがなければやっていけない事を示された。イエス様は、「いつものように」「いつもの場所で」弟子達と共に祈る事を教えてくださった。それが力でした。
私たちは、神様に祈り、神様からの力を充電するための「いつものように」「いつもの場所で」を持っているでしょうか。これをいまいちど確認し、祈りをもって前進していきましょう。
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