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わが家の葡萄

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  庭に葡萄の樹が2本。どちらもナイアガラ。明治26年に日本に伝わったらしい。全国の収穫量の95%が長野県。岩手県、北海道でも収穫される。そして、わが庭でも。糖度は20~21度を超えるのがふつう。さて、わが家のはというと、一本は甘い。たしかに糖度20はありそう。しかし、もう一本の方は酸っぱい。熟していないキューイぐらいに。甘い方は近年、ばらけた房にしかならない。酸っぱい方は、しっかりとした形状。というわけで、写真は酸っぱい方の葡萄です。

 イエスさまは「われは葡萄の樹、汝らは枝なり」と仰っているけれども、葡萄はすばらしい。暑い日には涼しい居場所も提供してくれる。味はどうあれ実るようすは豊かさを実感させてくれる。
 完熟をいち早く察知するのはハチ。以前はまったく収穫をせずに、ハチが食べつくすにまかせていた。ことしはジャムや葡萄酒にも挑戦してみよう。
 
 葡萄は毎年新しい品種が出ているようだ。ビアレスなどは一般の農家ではつくっていない希少品種。種あり巨峰はいまではむしろ珍しい。味は種なしよりも凝縮している。種がないように、皮ごと食べられるように、もっと甘くと日夜知恵を絞る研究者の方々、そして栽培して夢を具現してくれる生産者。美しさの点でも、ルビーオクヤマ、マニキュアフィンガー、バラディなど、宝石かガラス細工仕様かと見える葡萄まである。ざっと50種類はあるだろうか。

 しかし、しかし、形はどうであれ、身近なところに根を張り、やわらかな日差しを浴び、強烈な日差しから幾千の葉に守られて形を成し、うまみを予感させ熟しゆくすがたを楽しませてくれるわが家のナイアガラは数ある新品種に勝って世界一。出荷しようとすれば、恐らくは値もつかないこの葡萄がいちばん。ただ、願わくは、この2本の樹の長所が、どうかどちらにも同じくらいに配分されてはくれまいか、甘く形もよく、とこう思わないではない。まあ、それぞれが逆の性質を持っているところも、おもしろくはあるのですが。何れそれやこれやの葡萄でも、ハチが出来具合を偵察しに現れているところを見ると収穫は間近です。

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