映画『マエストロ』
一週間ばかり前のことになるけれども、主人が、観ておいた方がいいというので、久方ぶりにフォーラム盛岡へ。
映画の筋立ては割愛しますが、
西田敏行演じるマエストロ天道の生かすか殺すか、弾けないものは死すべし、とまで思わせる堂に入った指導ぶりに、大阪交響楽団を率いたマエストロ朝比奈隆が、楽団、指揮も軍隊と同じと言っていたのを思い出した。大変なインパクトだ。おまえも、命がけでやれ!!と迫られている心境になる。
音楽を映画にするためには、これだけのドラマ設定を必要とするのかもしれない。出来上がった「運命」も「未完成」もすばらしい響き、いったいどこのオケの演奏を使っているのかと、エンドロールを待った。見落さぬようにと思っていたはずが、オケの名が現れたときに、つい考え事をしてしまっていた。ベルリンドイツ交響楽団と読んだつもりだが、間違ってはいないか。かつて群馬交響楽団が映画化されたときに、何と、演奏は別な交響楽団を使ったことも思い出した。ストラディバリウスの聴かせどころ、辻井伸行のピアノにも耳を澄ます。指揮指導は佐渡裕。本番のステージ場面では、西田マエストロが、佐渡裕よりも本物に見えてしまった。圧倒的な存在感だ。俳優としての西田のモチベーションの豊かさを見た。
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