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岩手県芸術祭でともに受賞

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 ことしの春に主人が所用で宮古市に行く機会があったのですが、わたしも同行し、主人が用足しをしているあいだに、かつてよく子どもたちを連れていったことのあるグリーンピア田老に車を飛ばしました。田老は特に気になっていたところです。あまり復興してはいないというのが実感でした。グリーンピア田老のまえには、いまだに仮設住宅が立ち並んでおり、なにか申し訳ないような気持でそのまえを通り抜け、海を見たくなり小堀内漁港に降りていきました。こういった心境を、沿岸では、よく「呼ばれた」というのだと後で現地の方から聞きました。たしかに呼ばれたのかもしれません。
 あまり時間がなく、漁港のようすを見、弔意の想いをもって帰ろうとしたときに、波間に石が見えました。その石だけが眼に入ったのです。ひろいあげてみると、幾重か地層が入っています。どれほど波に洗われたものかすっかりまるみを帯びています。掌にのせて見ているうちに、波にさらわれた方々、被災された方々の無念さが、ひしとつたわってきました。
 わたしはこの石は神さまがくれた宝物だと思いました。家に持ち帰り、机の上に置いてたまに眺めながら、いつか詩に書こうと思っていました。
 主人が、今回の芸術祭の児童文学部門に投稿するというので、それでは私もこの機会にと、16年ぶりに詩を投稿したところ、主人は優秀賞、私は、詩『雨ぁ降るども』以降、二度目の芸術祭賞となり、12月13日に表彰式に行ってきました。作品はこの文集に掲載されています。県下各書店で取り扱っておりますので、読んで頂ければ嬉しく思います。

加藤典夫『松草高原郵便局』
これは現地取材をして書かれていますが、松草郵便局をめぐって起きる不思議な素敵なおはなしです。

加藤和子『石よ』
被災された方々の想いを代弁し書かせていただいたものです。

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