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きょうのことば 『原点に戻る祝福』

日曜日はインマヌエル盛岡キリスト教会(℡019-646-2924)國光勝美牧師の説教を一週間遅れでおつたえしています。きょうは、20146月1日のお話しです。この日は、インマヌエル盛岡キリスト教会の全会員が一致して、開拓以来40年もの間、神に仕え、この教会を牧会されたに國光先生ご夫妻に対して感謝のサプライズをいたしましたが、それをお受けくださった先生方からの報告がございました。

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【聖書引証】創世記121~3

 

1 はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。
2
そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。
3
あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」

 

【お話し】

 

先ず、前回の礼拝で体調を崩されたS姉を、今日また変わらずにここにお迎え出来ました事に、神様の憐れみと皆さまのとりなしの祈りに感謝申し上げます。有難うございました。

 

皆さまからのサプライズの旅を総括しながら恵をお分かちし、今日の御言をと願っております。

 

JTBに相談しながら練ったプランに則りまして、月曜日に盛岡を出発しました。夫婦の年齢を合わせて120歳以上に付くサービスに、グリーン車を自由に使える特典があり、大変楽しく面白い経験をいたしました。新幹線を乗り継いで一路岡山へ、そして、弟たちが住む倉敷に。倉敷には3日間の宿泊です。これは寝るだけのホテルとお願いして予約したのでした。

 

主な旅先は、岡山、倉敷、広島でございます。倉敷には美観地区が指定されております。これは実に趣きのある街並みでした。大原美術館、星野仙一記念館などがあり、この地区をベースにして地域色を肌で感じることができました。

 

翌日、國光幾代子先生、ひろ子先生の出身地であり、ひろ子先生の88歳になるなる母親、弟、叔父、叔母たちがいるところを巡りました。すでに高齢である親戚に、盛岡からは滅多に会いに行くこともできないので、この機会を利用させていただきました。広島県とのボーダーラインにある高梁というところですが、この辺りにいる親戚巡りをしました。

 

翌日の旅のメインは倉敷だったのですが、多くの教会では水曜日に祈禱会があります。それで是非とも香登教会の祈禱会に出たいと思いました。この教会は、私たち福音派のルーツであるバークレー・バックストンの教会です。キリスト教の明治以降の福音はみなここに辿りつくのです。この流れを引き継いでいるのが香登教会です。現在の主管牧師は工藤弘雄先生です。毎年仙台で開かれる聖化大会には講師が招かれますが、工藤先生にもお世話になった事があります。

 

 この香登は備前焼の地でありますが、私の学生時代の友人が、脱サラをして窯を持ち、備前焼に取り組んでいます。教会に行く前に30分だけ彼に会いました。最初に彼には10時半までに教会に行きたい旨をことわりました。香登教会に行きたいと言った時、彼がびっくりして「その教会なら知ってる、教会の真向かいにある店の店主とはライオンズクラブでの友だちで、彼は香登教会の役員だ」というのです。それで教会に行く時には彼の奥様に教会まで送っていただきました。

 

 香登教会での工藤先生とのおまじわりは、私にとっては、原点に戻ろうとの思いに立たせていただいた天的な恵でした。この旅において、地上的な大きな恵は、遠隔の地にあり滅多には御挨拶することができない方々にご挨拶できたこと、そして、香登教会訪問は、もう一つの天的なハイライトであったと思います。

 

翌日は広島でレンタカーを予約しておりましたが、ひろ子先生の従兄にあたるH兄が、「広島は私のビジネスの拠点だから、1日休暇を取るから是非私のクルマで広島を案内させてほしい」と申し出てくれました。慣れない地で私が運転しなくても済むようにとの神様の御配慮としか思われません。当日朝の8時半には迎えに来てくれました。車中では、専らH兄とひろ子先生の会話が大いに弾みました。

 

ロープウェイで尾道を空中散歩、瀬戸内海の景観、安芸の宮島などを見せていただきました。そしてその後はとにかく原爆資料館へとの想いでした。平日にも関わらず電車のラッシュアワー並みに小学生の団体が自由行動なのでしょうか、熱心にメモを取りながら惨禍を学んでおります。有名な爆心地に座っていた女性の影がのこっておりました。そして平和公園に、ドームに行きました。H兄とは広島で感謝を申し上げお別れしました。

 

私たちは当初そのまま東京に戻り、娘のA姉の住む雪谷伝道所に泊り、翌朝、盛岡に帰るつもりでおりましたところ、私の実家である松本から電話が入り、父のようすが危ぶまれるという電話があり、急遽、新大阪の窓口で、手数料もかからずに切符をキャンセル、新宿から長野の松本に立ち寄り、盛岡に帰るように切符を取りました。

 

予定にはなかった半日を松本で過ごすことができました。ひろ子先生とふたり揃って父に顔を見せることができたのは、やはり神様が憐れみのときを与えてくださったのだと思っております。父は93歳、「よく来てくれた、よく来てくれたと泣いてばかりおりました。父に会えたのは1時間ほどでしたが、その後は予定通り盛岡に帰って来る事ができました。

  

 私はこの旅を振り返りましたときに、神様は40周年を迎えた教会に、私に、原点に戻るという祝福を与えてくださったのだと思い到りました。

 

 40周年記念文集『葡萄樹』、小さな文集です。しかし、そこに纏められている40年の歩みというものが、一人ひとりの証しとなっている。幾代子先生の証しも載せることができました。先週、カレブの信仰を学びましたが、これらのことを見ながら神様は私たちに、あの時と同じような、「あの山を我に与えしめよ」という原点にもう一度戻らせていただくことがこの意味であると深く心に留めました。

 

 香登教会の訪問も大きな恵でした。備前焼をしている友だちが香登教会を知っており、友だちが教会の役員だったこと、また、工藤先生が私と同じ長野県出身であり、しかも互いに諏訪湖を挟んだ向こうで生まれていたこと、工藤先生の奥様が私の姉と同じ高校の出身だったこと等など、そして何よりも、工藤先生が、バックストンの流れをしっかりと受け継いでおられる事に接し感無量でした。バックストンのノート、聖書、その他の遺品が保存され、また工藤先生の書斎にも案内していただきました。書架には蔦田二雄全集、車田秋次全集、笹尾鉄三郎全集がありました。その他多くの福音派の先生方のお名前が見えました。

 

 インマヌエルの竿代照夫先生は、数年前、香登教会でご奉仕されました。このような関係にある教会、何と素晴らしい教会に行ったことでしょう。そこでもう一度、私たちの持っている福音の斯業、恵に心到った事でした。

  

 広島から東京に戻り、娘のA姉が居住している雪谷の伝道所で、仕事から戻ったA姉と数時間ほど話をしました。そして翌日松本に行ったのですが。A姉にもインマヌエルの群れがどういう使命を持った教会なのかをを語りました。イエス様の十字架の救いには、年齢はまったく関係がないのです。私はA姉が子どもだったときにA姉がいたずらに描いた絵をきっかけに、A姉を父親として信仰に導きました。

 

 香登教会で聞いた工藤先生のメッセージ、先生はこう語られました。「人は一回しか生まれていない人は二度死ななければならない。二回生まれた経験を持つ人は、一度しか死ななくてもいい」。二度の死とは、肉体の死と、死んで後に受ける裁きによる永遠の死のことです。二回生まれた経験とは、赤ん坊として生まれた時とイエス様を信じて救われた新生のことをいいます。心に残りました。教団は違っても、この部分をしっかり握っていればいいのだとA姉にも話しました。93歳の父も、信仰を持った時、「有難う、もう行くところは決まっている」と言いました。何と幸せな事でしょうか。信仰とはいったい何なのか、父はもうこれさえしっかりと保っていればよいのです。

 

今日お開きした創世記1213は、私が献身するときの御言であり、召命の原点です。この40年間、主は憐れんでくださり、福音に与る方々を与えて下さいました。これからの40年に臨み、この事をしっかりと心の中に留めさせていただきたいと思った事です。そしてヤコブが夢に見た天からの梯子に上り下りする御使いの、あの天に帰られたS兄の解釈した「上る足、下る足、祈りを捧げ、また祝福を携えてくる」、このベテルの経験を思い起こします。

 

私が祈るためによく登る鞍掛山は、私にとってベテルの経験をしたところなのですが、盛岡に帰ってきて、さて、あさって日曜日の聖書の備えをと思いながら休んでいたときに、土曜日の早朝、1時でしたが、父の容態が危ないから祈って欲しいとの電話があり、さっそく鞍掛山に登って祈りました。その恵の時に、40年は過去をしっかりと振り返って、しっかりと主に目を上げる、そして進んでいくこと、このように神があるべきところを示して下さっていると思ったことでございます。今40年を振り返り、そして、主を見上げましょう。

 

 

 

※割愛した部分もございます。文責:中ぶんな

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