シンフォニエッタ盛岡「 2014 春のコンサート」 聴きました!
ホールへと階段をおりてゆくと、この夕べは、管の三重奏のやわらかな響きが出迎えてくれました。
シンフォニエッタ盛岡の新たな挑戦は、「ソプラノの丸岡千奈美先生の歌との共演。米国のオルフェウス管弦楽団のように指揮者なしでの演奏」(畑村保裕代表の挨拶より)でした。
第Ⅰ部、毎年モーツァルトに取り組み、モーツァルトの新しい側面を教えてくれる演奏、演奏が進むほどに引き出されてくるパワーを楽しむうちに、丸岡先生のソプラノ、『バイレロ』が。思わず息を呑みました。『ブラジル風バッハ』、押しつけがましさがないんですね。声質、ほんとうに魅力的でした。第Ⅱ部、衣装替えでステージは一転気楽な気分。宮野ゆかりコンミスのチューニングでスタンバイ。ひと昔まえ、アレンジというものを意識して聴いたことはなかったのですが、近頃は動かせない主旋律よりもアレンジの方に注意がいきます。これは作曲家木島由美子先生のブログの影響なのですが。佐藤公治氏のアレンジ、丸岡先生の歌とともに響き合い爽快でした。
アンコールは、『クジラの子守唄』で、これは童話作家・詩人の小野寺悦子さんの作詞。作曲は加藤學さん。加藤學先生には二人のお子さんがいらっしゃる。主人とお宅にお邪魔した折に揺らしたお子さんの木馬を思い出しました。
ラデッキー行進曲では思いっきり手を打ち鳴らしてすっきり。こんどは秋のコンサートですね。
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シンフォニエッタ盛岡のコンサート会場に見えていた成田浩先生、いつも書かせていただく理由は、シンフォニエッタ盛岡の創設に関わっている事のみならず、太田カルテットの流れにある方だからなんです。太田カルテットのメンバーである赤沢長五郎の弟子でらっしゃいました。
太田カルテットは盛岡弦楽四重奏団に引き継がれ、この看板を、不来方弦楽四重奏団が継ぐことを村井正一先生が了解し、不来方弦楽四重奏団は盛岡弦楽四重奏団として昭和37年に新発したのです。下の写真はそのときのプログラムに載った写真です。
1962(昭和37)年6月28日(木)午後7時から岩手高校会館ホールで、
morioka string quartett recital(もと不来方弦楽四重奏団)の第一回リサイタルがあった。
そのプログラムは以下に。写真は右から鈴木、斎藤、成田、板谷の各氏。
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