息子の暮らし
二男が会社の寮を出てアパート暮らしとなったので、13日に、ようすを見に行ってみた。上京すると、いつも二人の息子のどちらかか、姉一家の誰かが出向えてくれ行動を共にしていたので電車の乗りかえにも戸惑うことがなかったが、今回は、迎えに出るという息子の申し出を断り、予めグーグルアースを見たり、住所を地図で確かめたり、電車の接続を調べて自分で行ってみた。東京圏内から30分で目的の駅に到着。神社や飲食店を目印に細い路地を右折、左折。次の目印の蕎麦屋の建物が、改装のため看板が出ていない。さてさてと思っていたところに電話が入った。5分も経たないうちに息子がすがたを現わす。近くの自動販売機でお茶を買うので「喉が渇いたの?」と訊くと、「いや、お客さん用の急須も茶碗もないからさ」という。わたし用のお茶だった。
アパートの二階の部屋に入ってみると、ダイニングのゴミ袋3つに、洗って分別されたゴミが入っている。洗濯をした衣類がベランダに掛かっていた。特に目立って買い込んでいる物もなく、いまのところ最低限の家電で暮らしている。出勤の1時間前に起きて、必ず食事を摂ってから出勤しているようだ。近場に安いスーパーを見つけたという。
地味に、慎ましく、たまに気晴らしをしながら淡々と暮らしていてくれたらそれでいい。見に来てよかった。
友だちから借りた車で近場を案内してくれた。「保険、掛けてる車だから」と言う。10代だったころ、保険を掛けていない車輛には絶対乗っちゃダメと言ったことを思い出した。昼食を一緒にし、最後は、長男がチケットを取ったコンサートの会場に横づけ、「確かに時間に間に合って届けたからね、じゃ」と手を振って去って行った。もうこれ以上のことは何もいらないという心境でもあったが、私はホールのある3階へのエスカレーターに足をかけた。
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コメント
maruseiさま
標識を見落とさないように、次の停車駅を聞き落とさないようにと緊張しました。いつも温かく応援してくださって、ほんとうに感謝しております。実際、今回はコンサートよりも息子の暮らしぶりが沁みましたね。一生懸命働いている若者たちが報われる世の中であって欲しいと願ったことです。
投稿: 中ぶんな | 2014年4月17日 (木) 17時07分
おかえりなさーい!!
珍しく更新が無かったので、コンサートかな?と思っていましたが、もっと大きな目的があったんですね。
都会のなかでしっかりと頑張っている息子さん、頼もしいです。
今回も素敵な上京でしたね。
羨ましいです♪
投稿: marusei | 2014年4月17日 (木) 14時35分