DVD『命のビザ』
杉原千畝が、日本政府の意向に逆らうとも、ビザを発行してユダヤ人の方々を救うのが人としての道であり正義であるとの判断から、独断で6000人にビザを発行するのだが、気力、体力が限界となっても、また列車で去らなければならない最後の最後まで、列車が動き出してからも窓からビザを発行し続ける姿が目に焼き付いている。
ユダヤ人の方々に対する迫害については、あまりに重く、言葉が無いほどなのだが、その重みを負い立ち向かってくれた人物がこの国にもいたことに幾分か救われる思いがした。
人が人を差別する。差別を組み入れた国家組織の存在、これほど怖ろしいことはない。人はこれにどこまで立ち向かえるのか。
差別はいたるところにある。ある国に住んでいる方は、レストランに入ったところ、他の席が空いているにも関わらずトイレの近くの席に案内されたり、飲めないほど塩辛いスープを出された事があるという。彼女は敢然と抗議した。恐らく黄色人種だから嫌がらせをしたのだろうということだ。ユダヤの方々への差別、これは自分にも起こり得ることなのだ。
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